東急沿線にあるフリーマガジン「SALUS」の書評欄にあって、ずっと読みたいなーと思ってた一冊。
年末、やっと図書館で借りることができました。
「春にして君を離れ」
著者はかのアガサクリスティ。
私は彼女の本を一冊も読んだことがなかったのですが、「オリエント急行殺人事件」のようなミステリー色強い作品かと思いきや・・・。
意外や意外、被害者も犯人も誰一人登場せず、ひたすら主人公「ジェーン」が自分の人生を振り返り、自分は本当に人から好かれていたか、周りを幸せにしていたか・・について自問自答する物語。
でも。。面白かった!!
そして、ちょっと痛かった。
だって自分も「本当の自分は・・」と考えはじめたら、ちょっと苦しくなるから。
でも、これだけは言える。
私はジェーン擁護派ってわけでもないけど・・・
みんな実は心のどこかで自分の嫌なところなんて本当はわかってる、でもそれと向き合いたくないから、人間って頑張れるんじゃないかなって、思う。
ジェーンは、「本当の自分、」を心の奥底ではわかってた、でも、それと向き合うのが怖かったからああいう人生を歩まずにはいられなかったんだと思う。
結果、周りに自分を押し付け、気が付かない間に取り残されてしまうけれど。
別に誰かを傷つけたかったわけではなくて、自分を守りたかっただけ。
自分を守りたかっただけの「プア リトル ジェーン」
すべてを知ってしまった彼女は、このさきどう生きていくべきだと、思いますか?
年末年始にしっかり読むにふさわしい本。
読後もいろいろ考えさせられる名著でした。
オススメ度 180%!!!!!