キンキュージタイセンゲン、とカタカナで書きたくなるほど長く続いた緊急事態宣言がようやく明けた。たとえば東京都では、今年1月〜9月のうち、緊急事態宣言または蔓延防止等重点対策がとられていなかったのはわずか一月ほどだったのだから。
政府の「宣言」については、事前に「某月某日まで」と期限を決めておきながら、いざその近くになると「○週間延長します」…というのが常態化していたが、これは悪手だったと思う。「ゴールポストを動かす」というやつですね。動かされるほうにとってはかなりのストレスになる。子供を育てる過程でこれを乱発すれば高確率でグレるのではないか。政府に対する不信の一因になったと思っている。本来「分科会」というのはこのへんについて提言をする立場にあると思うのだが、「怖いよおっかないよ」という話しか聞こえてこなかったなあ。
ともあれ、ワクチンの効果か日本人の衛生意識か気候の問題かあるいはウイルス自体の変化かわからないが(いずれも少しずつは関係していると思うけど)日本国は「第5波」を乗り切った様子。めでたいことです。あと菅義偉前総理、お疲れさまでした。
宣言明けは台風が接近していた10月1日金曜日。そして3日日曜日の新聞TVは世間の様子をこのように伝えていた。
「観光地の人出が増加」「繁華街で人出が増加」
「夜の街で密密」
わざわざ観光地や繁華街に出かけていって取材して、そういうニュースを作るあなた達も、いやあなた達こそ人出や密の構成者。不安を煽るだけの、簡単なお仕事です。
いずれ来るであろう「第6波」に備えることはむろん大事だけど、おびえているだけでは何も進まない。「いっぺんに全部」は無理でも、少しずつ日常を取り戻してまいりたいものです。
久々に入った喫茶店、アイスカフェオレのグラスがなんだか笑っていた。