副題:虎と龍と熊と
というわけでずいぶん間が空いてしまったけど、高雄一泊二日弾丸旅行記事の続き。(前回記事はこちら)
翌日ホテルをチェックアウトしたら左營発10時半だかの高鐵(新幹線)に乗らなければならないので、その間に一ヶ所だけ観光。「蓮池潭」(潭(たん)は「深い池」のこと)と「龍虎塔」。
背景の水面が蓮池潭。右手に龍と虎、手前に熊。この熊は台湾のマスコット的にあちこちに見られる。熊のキャラクターは、プーさんに代表されるように「シャツを着て下はすっぽんぽん」という公然猥褻な格好をしているのが多いのだが、この熊は珍しく上半身裸でズボンをはいている。
龍虎塔全景。龍の口から入って虎の口から出ると罪業が清められる、らしい。
後ろ側はこうなっていて、塔への入口(てっぺんまで上れる)がある。だから正確には龍の口→龍の尻→虎の尻→虎の口という経路をたどるわけだ。
虎の体内の壁面。皆さん雲に乗っているところを見ると、極楽の聖人たちだろうか。
虎の口。 うん、間抜けだ。
橋の下には仲良しのアヒルたち。翌日には北京ダックに(ウソです)。
すっかり清められた気分になって塔の向かいにあるお寺、慈濟宮を参拝。
中華圏らしく、豪華絢爛なお寺。台湾の人々は信心深い。これから出勤、といういでたちでお参りに入ってくる若い人を何人も見た。参拝のあと、左手に見える茶店でバナナを振る舞われた。台湾でバナナといえば必ず台湾バナナなのが非常にうらやましい。
この日は3月上旬なのに、朝10時前ですでに気温が25℃。さすが熱帯。
オシャレな街に変貌しつつある台北と比べて、高雄には「古き良き台湾」が沢山残っているんだろうな、ということがたった一泊でも感じられた。日本からの直行便もあることだし、今度はせめて三泊四日くらいで来てみたい、と思った。ただし来るなら晩秋〜冬じゃないと熱中症になりそう。(完)