金曜日の夜は西河の誘いを、新聞か宗教の勧誘のように断り、翌日に備えた。
想定していたことではあったが、案の定寝付けなかった。
寝なければと思うほど眠れない。
時間はある一定までは「永遠」にも感じるほど長く、6時を境に「あっという間」に転じた。
待ち合わせは午後2時。
僕たちは通勤・通学の途中駅で待ち合わせた。
僕は時計で午前6時を確認した後、ようやく意識を失った。
幸いなことに、目覚ましは見事に僕をたたき起こしてくれた。
待ち合わせの2時間前。
準備の時間を考えても、十分な余裕がある。
爪を切り、鼻毛をチェックし、僕は入念に準備をした。
あまりにも入念過ぎたせいで、結果的に待ち合わせに遅れてしまうのだが、この時の僕にはそこまで考えが及ばなかった。