154.


「名前くらい・・・聞いといてやるよ」
「くっ」
リックに後ろを取られ、緋色のタスクを纏ったレヴィアは動けずにいる。背中に感じるプレッシャーは、ひと時も気が抜けない殺気を帯びている。
「ソル・・・だ。ナンバー15、ソル・バウアー」
「そうか・・・では、ソル・バウアーよ・・・死ね」
リックはそう言うと剣を振り下ろした。しかし、一瞬ソルの動きが速く、リックの剣はアスファルトを切り裂く。
紙一重でかわしたソルは、リックと距離を置き一息ついた。
「さすが“青の疾風”・・・速いな。しかし・・・」
グッとソルはうめき声を上げて膝を突いた。
「なんだと!?確かに避けたはずなのに・・・」
ソルの背中は腰辺りまで切り裂かれ、おびただしい流血で染まっている。それはタスクの緋色よりも赤かった。
「浅かったようだな・・・下手によけたりしなければ、痛い思いをしないですんだろうに・・・」
リックは冷たく言い放つ。先ほど、ソルは確かにリックの攻撃をかわしたはずだったが、スピードに勝るリックの攻撃はソルの背中を切り裂いていた。
「こ・・・これほどの速さか・・・」