152.


シャドウは激しくビーストを攻め立て、しかしビーストはのらりくらりとこれをかわし続けた。
(くっ、憎たらしいが、この動きはたいしたもんだ。しかし、なぜ・・・)
攻撃してこない、とシャドウは叫んだ。ビーストは大きく距離をとり、一息つくように「やれやれ・・・ヘル・ライナーズの実力とはこんなものか」
「何だと?」
「シャドウとか言ったな・・・お前はさっき、レヴィアとは戦わず無抵抗な人間を手にかけることで、俺がこの地位を築いたかのように言っていたな」
「違うとでも言うのか?」
お前はもう、わかっているんだろう、とビーストは言った。確かに、全力で繰り出すシャドウの攻撃を易々とかわすビーストの動きは、シャドウの先入観に疑問を生み出すのに十分だった。
「お前はもう気づいている。俺の実力に。その証拠に、口が達者なはずのお前がやけに静かじゃないか?」
ビーストはそういうと攻撃に転じた。その動きにシャドウはついていけず、辛うじてかわしたもののわき腹に浅からぬ傷を負ってしまった。