145.


「どうやら、俺がお前を倒すのが最善の策のようだ」
必死で救助を続ける深紅と流太に目をやり、憂弥は漆黒のレヴィアに向き直った。
「ほう、お前もまた勇敢だな。この俺を倒すというのか。このステッパー・ブレードを」
「それがお前の名前か?」
「そうだ。クロスボーンNo.17、ステッパー・ブレードだ」
憂弥は深紅たちの手前、「俺はブレイクマン。破壊者ブレイクマンだ」
(ブレイクマン・・・?)
友人たちの救助に懸命な深紅だったが、窮地を救ってくれた男の名前を耳にし、一瞬手が止まった。
(私を助けてくれた人・・・綺麗な太刀筋・・・ブレイクマン)
傷ついた剣道部員を担ぎ上げ、流太が叫ぶ。
「深紅ちゃん、手を貸してくれ!この娘、まだ息がある!」
「う、うん」
苦しそうにうめく女子部員を抱える流太に、深紅が駆け寄る。
「早くここから出よう!動ける奴は這ってでも出ろ!建物ごと崩れるぞ!」
流太の言葉どおり、半壊した格技館は今にも崩れ落ちそうだ。数名の部員たちはよろけながらも建物の外へ急ぐ。流太と深紅も重傷者を担ぎ後を追った。