144.


ロックと時を同じくして、リック・ロシアン・ブルーもまたクロスボーンのレヴィアと対峙していた。
「俺はついてるなぁ。一番強い奴とやりあえるとはね・・・」
緋色のタスクを纏った長身の男は不適に笑う。
ニューヨークは、アメリカ合衆国最大の都市であり、経済の中心でもある。それはアメリカだけにとどまらず、世界の中心とも言われる大都市だ。近郊を含む都市圏の人口では、トップ水準の世界都市だ。それだけに、リックの目の前に広がる惨状は甚だしい。
「これ・・・全部お前がやったのか?」
怒りに震えながら、リックはやっとそれだけ尋ねた。
「ん・・・これか?それとも、お前がここに来るまでに見た別の都市も含めてか?」
リックはアメリカ大陸を横断してニューヨークにたどり着いた。道中西海岸の都市も大規模な破壊活動が行われていたのを目撃している。
「あれも・・・お前の仕業なのか?」
リックは怒りで震える声で再び尋ねた。
「だったらどうする?怖気づいて逃げるか?リック・ロシアン・ブルーよ」
「怖気づくだと!?冗談じゃない。むしろ好戦的な気分だよ」
リックの気合に、男は一瞬たじろいだ。