141.
ビースト・ライアン、とその男は名乗った。シャドウもまた自分の名前を告げる。ビーストはその名前を反復し、知らんな・・・とつぶやいた。
廃墟と化したウラジオストクの街角で、シャドウは剣を抜く。
「ずいぶんなめられたものだ。漆黒のシャドウを知らないとはね・・・だが」
俺はお前を知っているぞ、とシャドウは言った。
ビーストは何も言わず、シャドウを見据えたまま動かない。
「『殺戮のビースト』、お前のことだろ?」
シャドウは引き抜いた剣をまっすぐ構え、じりじりとビーストに近づいていく。
「評判悪いぜ、お前。うちの下っ端連中とさえ、ろくすっぽ戦ったこともないくせに、こうやって無抵抗な市民を虐殺することで手柄を立て、いつの間にやらナンバー持ちだってな!」
言葉と同時にシャドウが切りつける。ビーストは瞬時に対応し、左腕の盾でこれを受ける。
「何とか言ったらどうだ?殺戮のビースト・ライアン!」