140.
コールは微動だにせず、そのまま地表に激突した。12,000メートルの高さからまったく減速せず、そのままの速度で落下したため、地表には大きなクレーターができ、中心部にあるはずのコールの死体は地中に深く埋没し、見えない。後を追うように地表に降り立ったバックスは、激突の衝撃を見せつけぽっかりと開いた穴の外周で、勝利を確信していた。
(この衝撃では助かるまい。ヘル・ライナーズの実力もたかが知れているな)
バックスはクレーターに背を向け、再び空港の破壊に取り掛かることにした。手始めに、遠方にそびえる管制塔に照準を定め、拳に内蔵されたビーム兵器を構えた。
「おっと」
背後から声が聞こえたような気がした。バックスが声の方に振り向こうとしたその時、構えていたビーム兵器ごと腕をワイヤーのようなもので絡めとられてしまった。
「何だ!?」
「何だはないだろ?まだ決着はついてないぜ」
クレーターの中央から、今度ははっきりと声が聞こえた。