138.
「見えた!俺も戦闘に入るぞ!」
シャドウはリックとロックに声をかけ、目の前に立ち昇る噴煙に向けて加速した。ソウル同様、この地もすでに破壊が進行していた。
シャドウがたどり着いたのはロシアの極東部に位置する都市、ウラジオストクだった。
港町とはいえ、高層のオフィスビルも立ち並んでいるが、そこかしこから火の手が上がり、路上には崩れ落ちたビルの外壁と息絶えた人々が累々と横たわっている。おそらく、防衛のために出動したであろう装甲車も、今は残骸と成り果てている。
「何だ、お前は?」
降り立ったシャドウに気づき、濃紺のタスクをまとったレヴィアが振り返った。
おそらく報道関係だろう。上空にヘリコプターのローターが回転する音が聞こえた。