134.


その頃コールは、バックスを見失い林の中を飛び回り探していた。
「あの野郎、どこ行きやがった?!」
コールは辺りを見回したが、一向にバックスを発見できずにいた。すると、どこからともなくバックスの声が響き渡り、同時に青白い光線がコールの肩口をかすめた。
「なに?!」
コールが光線の出所らしき方向を目で追うと、一瞬バックスの姿が見えたが、それはすぐに消えてしまった。
「テレポーテイション?」
キョロキョロとしているコールに向けて、バックスは再び後ろから攻撃を仕掛けた。
「危ねぇ!!」
すんでの所で何とかかわしたが、コールは全く読み取れないバックスの動きに、完全に惑わされていた。
「どうした?ヘル・ライナーズの実力はそんな物か?」
木々の間からバックスの声が響く。
「正々堂々と姿を現せ!!」
コールの叫びも虚しいだけだった。バックスは「よかろう」 と言うと、いたる所に、一瞬だけ姿を現した。
「くそっ!!」
コールはやみくもに、腕の装置から電流を発し攻撃を繰り返したが、バックスに当たるどころか、いたずらに木々を焼くだけだった。
バックスはその攻撃を涼しげにかわし、コールの死角に現れては急所をはずした攻撃を繰り返した。
「やられる?!」
既にコールのタスクは傷だらけで、出血も致命的な程だった。