131.


韓国、ソウル。日本との時差はない。西に飛び立ったコールが敵の気配を追ってたどり着いたのは、かつて韓国で一番栄えた都市だった。かつて、とは言えそれはほんの10数分前のことだろう。建物は軒並み破壊され、瓦礫の下に人々は埋まっていた。
「遅かったか・・・」
惨状を見ればすぐに合点がいった。明らかにレヴィアが蹂躙した後だった。おそらく、憂弥の学校で敵の気配が膨れ上がったのとほぼ同時に、ここ韓国でもレヴィアが暴れたのだろう。敵は数十人か、またはそれと同等の力を持つ一人だ。ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)を基点に、破壊の跡は西の方向に広がっている。
(好き勝手暴れやがって!)
コールは未だ姿の見えない敵を追い、更に西へ向かった。