119.


憂弥の表情を見て、リックは満足そうだった。
「で、一生狙われ続けるのが嫌なら、お前は次にどうするか・・・それが俺たちの抱く逆転への期待だ」
「次に・・・どうする・・・?」
「お前はこう考える『冗談じゃない。こっちから攻め込んでエル・フィリオンの石を奪ってやる』と」
憂弥の顔が凍る。
「つまりはそういうことだ。俺たちヘル・ライナーズは全力でお前を支援する。お前がレヴィ・ストーンを守りきると言うなら、俺たちは命がけで盾になるだろう。お前がエル・フィリオンの石を奪うというなら、俺たちは命がけで剣になるだろう」
「そういうことか」
「そういうことだ」
憂弥は窓の外に目を向ける。そこにはまだ見ぬ異次元の世界が広がっているような気がした。