112.


気を失っている憂弥を抱え、ロックとコールは飛び上がった。樹海を下方に見下ろし、コールがつぶやく。
「何とか生き延びたな・・・」
「ああ・・・何とかな・・・」
ロックは前方を見据え、コールに応える。二人のタスクもまた、自己修復を始めてはいるもののボロボロだった。特にコールは20人以上ものレヴィアと戦い、タスクはもちろんその体も深く傷ついていた。
「大丈夫か?コール」
「ああ、なんとかな・・・」
二人はそれっきり一言も言葉を交わさなかった。雄大にそびえる富士は、空の闇よりも一段階暗くその先にある明日を覆い隠しているようだった。