108.
二人は剣を交え、互いに力比べに入った。力ではグエンの方が上らしく、コールはやや押され気味だ。逆にコールは力を抜き、グエンの剣を流すと水平に切りつけた。グエンは間一髪跳んで避け、体制を立て直すと、また切りつけた。
二人は切りつけては相手の剣を受け、また切りつける。閃光が激しく飛び散る。次第にグエンの攻撃がコールを圧倒し始めた。
「ふん。口ほどにもない。ヘル・ライナーズの実力はそんな物か?!得意の電撃はどうした?さっきの大技で、体力を使い果たしたのか?」
「ほざけ!!」
グエンがとどめとばかりに力を込めて剣を振り下ろしたとき、コールの目に輝きが増した。
「見せてやる。俺の底力を!」
グエンの切り込みは空を切った。
「なに?!消えた!?」
グエンが辺りを見回したとき、一瞬目の前を先行が走った。はっと思った時はもう遅かった。グエンの胸にコールが剣を突き立てていた。
「く・・・なぜだ・・・いつの間に」
「お前ごときでは、俺のとっておきは見切れんよ」
「見事だコール・・・痺れたぜ・・・」
「うまいこと言うなぁ・・・」