107.
うっそうと茂った木々の中、辺りはもう真っ暗だったが、タスクを通しての視界はあくまでもクリアだった。木々の隙間を無数の光線が交錯しているのがわかる。
コール対グエンの戦闘はまだ続いていた。お互いの距離をどう保つかが勝負の分かれ目のようだ。お互いに接近戦を好む組み合わせだ。しきりに距離を詰めようと、剣で切りつけるグエンから、コールは木々の間を飛び回るように逃げながら光線を放つ。しかし、障害物の多いこの場所では、コールの移動速度のにも限界があり、その距離は次第に縮まりつつあった。
「いい加減にしろ、コール。おとなしく、このグエンに切られてしまえ」
「冗談も程々にしろよ。誰がそう簡単に切られるか」
その時、グエンの攻撃をかわそうとしたコールの逃げ道を、大木が閉ざした。
「いよいよ年貢の納め時という奴だな」
「く……」
コールはとうとう、腰の後ろにある剣を抜いた。
「ほう。お前剣を使えたのか?さて、どうなるのかな?」
グエンは不敵に笑った。
「勘違いをするなよ。確かに俺は超接近戦を得意とするし、普段は剣なんか使わないが・・・・・・」
コールは剣を器用に回すとグエンに向けてぴたりと止め「剣術が苦手なわけじゃない」
「よかろう。勝負だ」