96.
一方、コールは20人からの敵レヴィアを相手に孤軍奮闘していた。とは言え、コールも小柄ながらライナー・フルの親衛隊でもたった13人にしか与えられない、正規ナンバーを持つ男だ。クロスボーンの予備軍程度なら、物の数分で片付けられるほどの実力を持っていた。
現に、迎え撃つ形ですでに3人のレヴィアを切り捨て、今まさに4人目に切りかかっているところだった。
「引っ込んでろっ!相手にならないぜ!」
4人目をいとも簡単に片付け「一気に行くぞ。俺はコール・ロビンソン!レフトソード no.6 電撃のコールだ!」
そう言うとコールの両拳が発光する。言葉の通り電流が流れる。
その後はほんの一瞬の出来事だった。クロスボーンのレヴィアたち一団に向け、コールは高速で迫る。すれ違いざまにほんの少し触れただけで、次々と電流を浴びクロスボーンのレヴィアたちが燃え尽きていく。シリウスとよく似た攻撃だが、コールの電撃は接近戦でのみ有効らしい。しかし、その電流はシリウスをはるかにしのぐ。
「何だ?!あの男は!」
思わずシリウスも目を奪われる。
「お前と同様、ウチにもいるんだよ。電流を操るレヴィアがね」
驚愕するシリウスにロックが応える。
圧倒的じゃないかとシリウスは呆然とつぶやく。
「どうやら、予想外だったみたいだな。このペースじゃ、あと数分で全滅だ」
「ほざけ!あの程度の攻撃でランプレイとグエンを倒せるものか!」
「ほう・・・二人いるんだな?ナンバー持ちが・・・」
そうだとシリウスが答える。
「二人ともクロスボーン屈指のつわものだ。あの程度の電流、力でねじ伏せるわ!」
「ま、いいさ。その二人はコールに任せる。お互い目の前の敵に集中しよう」
「良かろう。ロック・・・レイドリアンだったな。確かにお前の言うとおりだ。まずはお前を倒し、その上で紫堂憂弥の命ももらおう」
「できるかな?お前に。俺はライトシールドを任された男だ。守りに関してはヘル・ライナーズ最強だぞ」
「ならばその盾、砕くまでよ!」