93.

それはつい先ほどの出来事だったが、混乱した憂弥にはまるで昨日のことのように感じた。シリウスの雷撃を受け、憂弥は意識を失った。そして、今まさにシリウスがとどめを刺そうとしたとき、シリウスは第三者からの攻撃を受けた。

「誰だ?!」

振り向きざまにシリウスが叫ぶと、そこには二人の男が立っていた。

「そいつを殺されちゃ困るんだ。俺たちが相手になるぜ」

口を開いたのは小柄な男、コール・ロビンソンだった。

「何者だ?お前たち・・・」

シリウスは二人に剣を向けて問いただす。

「ヘル・ライナーズだ。我が主のレヴィ・ストーンを死守すべく、紫堂憂弥を探していた」

「くっ・・・今の戦いで居場所がばれたって訳か」

「そういうことだ」

コールが応える。もう一人の男ロック・レイドリアンは沈黙したままだ。

2対1では分が悪いな・・・」

「安心しろよ、二人でなぶったりはしない。正々堂々と1対1でやってやるよ」

「ふっ・・・・・・ずいぶんと甘いんだな、ヘル・ライナーズは。我々クロスボーンはそんなに優しくないぞ」

シリウスはそう言うと左腕のスイッチを操作した。

「何してやがる?」

シリウスの不審な行動に対し、コールは怪訝そうな視線を送る。

「ふっふっふ。気にするな。今にわかる・・・」

シリウスは不適に笑った。