92.
「お、始まったな。俺たちも続こう」
ロックと共に突然現れた小柄な男は、憂弥に目で合図を送り振り向きざま「コール・ロビンソンだ。俺の相手はどっちだ?かかってこい!」
彼のタスクは鈍い金色で、両方の腕から二本ずつ細長い棒が突き出ている。その二本の突起の間ではバリバリと電流がほとばしっている。
「俺が相手になろう。クロスボーン・レヴィアス、ナンバー21グエン・バリュースだ」
背の高い髭面の男が進み出てタスクを纏った。その姿は悪魔のようにも見える。見た目だけでコールは少し圧倒されてしまった。ねじれた二本の角が頭部から突き出て、口元からは牙のように鋭い鍵状の物が伸びている。
グエンは長く伸びた爪から光線を発し、舞い上がった。コールはそれを剣でかわし、後を追う。そこかしこで光線が飛び交い、剣の交わるすさまじい音が聞こえる。
その時、「そろそろいいか?紫堂憂弥よ」
「シリウス・・・・・・」
「待ちくたびれたよ。ようやく目を覚ましたようだな」
「くっ・・・いったい俺は・・・」
憂弥の体を激痛が走る。その痛みが、混乱していた憂弥の記憶を徐々に解いていった。