70.

二人のレヴィアの、お互いの全力の攻撃は、すさまじい轟音を伴い、炸裂した。

「うわーっ!!」

「ぐおっ!!」

戦況を見守る憂弥達をも巻き込み、激しい衝撃が走る。まるで、空間自体が爆発したかのように、その場の全ての者達が吹き飛ばされてしまった。しかし、シャドウとユイナルだけは、互いの攻撃が生み出した火球を中央に対峙し、力で押し合っていた。

「おい、リック!!大丈夫か?!凄い衝撃だぞ!!」

大きく後方に飛ばされつつも、何とか体勢を立て直し、憂弥が聞いた。

「ああ、空間自体に影響を与えそうだ!!」

リックも予想不可能な事態にたじろいでいるようだった。

その時、シャドウとユイナルは未だフル・パワーで押し合っていたが、やや押され気味だったユイナルが、さらに力を加え、一気に押し返そうとしていた。

「こ、この・・・その腕で、よくも!」

シャドウはユイナルの持続力に気圧されてはいたが、何とか持ちこたえている。しかし、先刻攻撃を受けた右腕が痛み、体力も限界が近づいているようだった。

「死ねい!!」

叫びとともにユイナルの剣がまた数センチ、シャドウに近づく。

そのとき、シャドウのなかで諦めがよぎった。

『シャドウ!』

(アレス?!)

しかし、シャドウの脳裏にふと、アレス声が聞こえたことが形勢を逆転させた。シャドウは残る力の全てを放出するように、激しい雄叫びを挙げた。

「うおぉぉ!!」

それとともに、シャドウの攻撃がユイナルの剣を弾き飛ばし、そのままユイナルの眉間を貫いた。すると、剣に凝縮されていたユイナルのパワーが一気に逆流し、巨大な爆発を巻き起こしてしまった。

!!」

突然のことに憂弥達も言葉を発するまもなく、爆発の煽りを受け吹き飛ばされてしまった。