56.

アレスは右腕から爆音を轟かせ、光線を発した。その威力はすさまじく、シャドウはからくもかわしたが、回りの木々が数本蒸発してしまった。

「凄い……」

憂弥があっけにとられていると、後ろから「ここは奴に任せよう」

「リック・・・・・・あいつ、誰だ?」

「名乗ってたろ?奴はシャドウ・ブラハム。ヘル・ライナーズのレフトスピア、no.4を持つレヴィアだ」

「味方なのか?」

「ああ」

俺の友達だ。とリックは言った。憂弥は納得し、そのまま戦況を見守ることにした。

一方、シャドウとアレスは激しく剣でやり合っていた。お互いの実力はほぼ同じで、どちらも決定的な攻撃のチャンスを得られないまま、戦い続けていた。

「腕を上げたな、アレス!」

シャドウは相手の剣撃を受けつつ言った。アレスは剣を引き離し、間合いをとりながら「あなたの腕が鈍ったんじゃないの?」

「きついねぇ」

二人は再び剣を交えた。

「死ね!!」

アレスは左手で剣を振り下ろしながら、右手からも攻撃した。シャドウは敵の剣を外に払い、右足でアレスの右手に蹴りを入れ攻撃をかわした。それた光線はリック達の脇を走り、幾本かの木々を消し去った。

「すごい……」

思わず憂弥の口からため息が漏れる。

「当たれば一コロだな……」

リックも唖然としてしまった。

「今度は逃さないわよ!」

アレスは右手に光を集めた。