5.

(ふう、やっと落ち着いて眠れる。それにしても乱暴なやつらだよなぁ。何考えてんだよ、全く。

深紅…。昔は泣き虫で、ホントにおとなしい娘だったんだけどなぁ。ま、今も今で、根本は変わってないんだけど…。それにしても、強くはなった。あんまりからかい過ぎると、こっちの身がもたんわ…。)


憂弥01

保健室を出た深紅は、しばらく歩くと怒りも静まり、何事もなかったかのように教室へ向かった。

(まったく憂弥の奴、何であんなに無気力なのかしら?昔はあんなに…。あ、今のなし。そんなこと思ってないんだから。そりゃ確かに女の子からも人気あったしさ…。自慢の幼馴染…そう、それよ。憂弥は自慢だった…。あの頃の憂弥は何をやっても一番で、いつもみんなの中心にいて…。いつからだろう?ううん、わかってる…。あの日を境に、憂弥は変わってしまった。)