井口資仁vs和田一浩!注目の日本シリーズ金森門下生対決! 朝日新聞27日付朝刊記事より | PLAY THE GAME!

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理想の打撃求める同志 日本シリーズ


$PLAY  THE  GAME!井口資仁
$PLAY  THE  GAME!和田一浩(以上、朝日新聞より)


 ロッテの井口資仁(ただひと)(35)は中日との交流戦で楽しみにしていたことがある。

 「あの人の打撃練習を見るのがね。あの人のバッティングは究極的ですよ」

 視線の先にいたのは、和田一浩(38)だ。

 2人はともに1997年入団。東都大学リーグ通算24本塁打の新記録をひっさげてダイエー(現ソフトバンク)に1位入団した井口は、デビュー戦で満塁本塁打を放った。しかし、その後は荒っぽい打撃が修正できず、打率2割台前半という低迷が続く。

 2学年上の和田は東北福祉大から神戸製鋼を経てドラフト4位で西武に入った。当時は捕手。伊東勤の壁に阻まれた。一塁や外野も守って次第に出場機会をつかみ、6年目の2002年に初めて規定打席に到達。打率3割1分9厘(リーグ5位)を残した。

 そのころ、西武の打撃コーチ補佐だったのが金森栄治(53)だ。軸足に体重を残し、球を出来るだけ手元まで引きつけてたたくという打撃理論で、和田は開眼した。

 一方、井口の同年の打率は2割5分9厘(同24位)。和田の打撃を見て「ぼくもその理論を教えて欲しい」と思った。願いは叶(かな)う。西武を退団した金森が、ダイエーのスコアラーになったのだ。オフに金森のもとに通った井口は、翌03年に初めて打率3割(3割4分=4位)をマーク。05年には大リーグへ旅立った。

 日本球界復帰2年目の井口は、いまも和田の打撃を追い求める。「右太ももの前で打つのが理想なんですよ」。そのスタイルは、副産物を生み出す。四球の多さだ。今季は和田が92個、井口は98個で、ともにリーグトップ。「彼はものすごく選球眼が良い」と和田は井口を見る。

 「チームのために何をすべきかを常に考える」(和田)というスタイルも共通している。出塁率は和田がリーグ1位(4割3分7厘)、井口も3位(4割1分2厘)。ともに移籍後初の日本シリーズでも、「やるべきことをやるだけ」と口をそろえる。

 その対決に、共通の師である金森も立ち会う。現在、ロッテの打撃兼野手チーフコーチ。今季の関西遠征中に和田と再会した際、新人の清田育宏(24)を同席させた。まだ1本塁打で悩む清田に和田は「おれも(指導を受けた)1年目は1本だったけど、2年目は2けた打てた。焦るな」とアドバイスしたという。

3人は酒もお茶も飲まず、打撃論議に花を咲かせた。


 チームの垣根を越えて、理想の技術を追究し続ける男たち。井口は日本シリーズを前に「今度はもっと長く(和田の)練習が見られるでしょ。楽しみですね」と笑った。=敬称略(巌本新太郎、金島淑華)

(10/27 朝日新聞朝刊より)



井口資仁がマリーンズとの入団交渉を進めていた2009年新春、タイガース鳥谷を介して井口の自主トレに竹原直隆が参加するようになった事を期に、自分は井口のバッティング理論とはどんなものなのか興味を抱くようになりました。

そんな中で出会ったのが、井口がフィリーズ在籍時に出版した「井口の法則」という著書で、その中でも記事に書いてあるようなライオンズ時代の和田の打撃に興味を抱いた経緯が書かれています。

ライオンズ時代の金森コーチからいわゆる「引付け打法」を学び、これを自分のモノにしたと言えるバッターは、和田以外にアレックス・カブレラ(現オリックスバファローズ)が挙げられます。

カブレラの右方向への打撃は、そのリストの強さとリーチの長さも相まって、時にアウトローの難しいボールをライトスタンドに運ぶ巧打に脅威を憶える事もしばしばで、我がマリーンズも何度も泣かされてきたというのは歴史が物語っていると言っても過言ではないでしょう。

そしてホークスに招かれた金森コーチから「引付け打法」を伝授され、井口と共にこれをモノにしたと言えるのが、現タイガースの城島健司。彼の場合は鋭い腰の回転でインコースの難しい球を捌き、レフト方向へ飛距離のある打球を飛ばすところに特徴があると言われます。


残念ながら竹原のバッティングが伸び悩みを見せているように、この「引付け打法」をマスターするのはかなり難しいと言わざるを得ません。ミートポイントを(右打者の)右腰に置く事によって、「(左腕のクロスファイヤーから繰り出される)インコースの球に差し込まれる」という言葉を、2009年の竹原が口にする事がありました。(ちなみにこの年の竹原も、記事にあるような選球眼を発揮し、打席あたりの四球数はチームでも上位に数えられる数字を記録しています)

ただし、レベルの高い右腰で打つ打撃まで到達しなくても、「ボールを引付けて逆方向に叩く」という理論は打率アップに繋がるはずで、金森コーチの指導でアベレージを上げる事に成功したバッターが今年のマリーンズにも数多く誕生したのは周知の事実でしょう。

代表的なのが正統派の「引付け打法」を習得した今江敏晃。今年の今江は井口同様に右への鋭いバッティングが目立っていたように感じます。(しかしながら今江は積極的な打撃で低目のボール球でも見送らずにヒットにしてしまう天性の資質がある為、四球を増やして出塁率を上げるという結果には至っていません)

西岡剛も、Kスタでの連敗を16で止めた9月20日の試合で見せた左打席からのレフトポール際への2本のホームランに代表されるように、金森理論をしっかり活かしたバッティングで年間200本安打を達成すると共に首位打者を獲得!

少し違うのが福浦で、極端なオープンスタンスからストレートに力負けしない打撃で引張っての長打を連発、これは腰の回転で長打を放つ城島型の打撃をアレンジしたタイプのように感じています。


そしてある意味白紙の状態から金森コーチと共にバッティングスタイルを追求して行ったのが荻野貴と清田のルーキー二人。

荻野貴はライトへ強く叩くバッティングと共に、城島型の腰の回転でレフト方向に引張る打撃でヒットを量産してくれたように記憶しています。

清田は春季キャンプ中の故障で出遅れてしまいましたが、1軍に定着した7月以降スポンジで水を吸収するが如くメキメキと成長を見せてくれましたね!

「(スイングを)小さく強く!」という金森コーチの教えを呪文のように唱えながら打席に向かったというエピソードを試合中のベンチレポートで聞いた事があります。

結局打率を.290まで上げてシーズンを終了し、更にはクライマックス・ファイナルステージでの効果的な2本のホームランを放つに至った影には、記事中の赤字にした部分の和田とのエピソードがあった事に「なるほど」という感想を持ちました!

$PLAY  THE  GAME!10月10日CS1stライオンズ戦の清田、写真のように一塁側スタンドを正面に見据えて盛んにファールを打つ姿が目立ちました


以上のように、今年、特に終盤戦で見せたマリーンズ打撃陣の勝負強いバッティングは、金森コーチの指導の賜物である事は疑いの余地がないでしょう。

その集大成となる日本シリーズが、いよいよ後3日で開幕します!

タイトルとした「和田vs井口」というよりは金森門下の「和田vsマリーンズ打線」と言った方が良いかも知れませんね。

和田とマリーンズ打線の「逆方向への強いバッティング」にも注目して、日本シリーズを楽しんでみて下さい!

(なお、文中の考察の中には多分に自分の私見が含まれていますので、誤った解釈も多いものと思われますが、その辺は一個人のブログという事でご容赦頂ければと思います)



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