2-2の5回裏、唐川の142km直球を弾き返した山崎武司の打球は痛烈なピッチャー返し!(テレビ中継映像より)先週のエントリーで唐川が、打たれて後悔するのが嫌なのでまだ西本コーチ直伝のシュートを公式戦では殆ど投げていないという週ベのインタビュー記事をご紹介しましたが、今日の報道での「(イーグルスとは)2度目の対戦だし、研究されていると思う」という理由からシュートを解禁するとの情報が出ていましたね。
その唐川、前回3/30の対戦では同じく永井と投げ合い、完封目前の9回に2四死球から1失点して降板、また先週のファイターズ戦でも3四死球をことごとく失点に結びつけるという悪循環で、らしくない投球が続いています。去年の唐川が1試合に出した四球の数は約1.3、今年は約1.9と、制球に苦しんでいるというデータもあり、四球に限らず、ランナーを出せば売りであるゆったりとした打ち辛いフォームも封じられる訳ですから、とにかく不用意なランナーを出さない事を念頭にピッチングして欲しいもの。
また、永井との対戦も2度目となる打線の方は、前回は初回から西岡・荻野貴が足で揺さぶり先制、中盤・大松が永井のカーブを捉えて追加点を挙げるも、決して打ち崩した訳ではなく、今日もある程度投手戦が予想される中、唐川のシュートと、永井と、永井を得意としている大松との対戦に注目して追っていった試合の結果です。
登録・抹消情報(4/19)
【登録】22 里崎智也
【抹消】43 斉藤俊雄
イーグルスvsマリーンズ4回戦(4/20東京ドーム)
マリーンズ2勝2敗
ロ000110000=2 H:9 E:1
楽02003003x=8 H:9 E:0
本塁打:
ロ:なし
楽:中村紀2号(2回2ラン=唐川)嶋1号(8回2ラン=コーリー)
投手:
ロ:●唐川2勝2敗(4回2/3・23人80球6安打1三振2四死球5自責点)→伊藤(1回1/3・4人0安打3三振0失点)→コーリー(2回9人3安打2三振1四球3自責点)
楽:○永井2勝2敗(右)(7回2/3)→H辛島(左)(1/3回)→川岸(右)(1回)
マリーンズ:チーム打率.298・33打数9安打2得点2打点、6三振・3四死球・1犠打・1併殺打・9残塁・1失策(西岡)
1(遊)西岡.337・5打4安1得点1盗塁(5)(二ゴ・左中安・中越2・右安・右翼2)
2(中)荻野貴.333・3打0安(遊直・三振・捕ギ(11)・二飛)→(打)神戸1打0安(二ゴ)
3(二)井口.364・3打0安(中飛・三振・四球・捕邪飛)
4(一)金泰均.280・3打0安1打点(左飛・三振・左犠直!・右飛)
5(左)大松.326・3打1安(死球・遊ゴ・中飛・左中2)
6(右)サブロー.271・4打1安(右中越2・三ゴ・遊ゴ・左飛)
7(指)福浦.275・2打0安1得点(三邪飛・四球・一ゴ)→(打→指)今岡1打0安(三振)
8(捕)里崎.250・4打1安1打点(遊ゴ・タイムリー左中2!・中飛・三振)
9(三)今江.309・4打2安(左安・中安・遊ゴ・三振)
イーグルス:33打数9安打8得点8打点、6三振・3四死球・0犠打・0併殺打・4残塁・0失策
スタメン:(中)聖澤(遊)渡辺直(二)高須(指)山崎武(右)鉄平(一)中村紀(三)草野(捕)嶋(左)横川
金森コーチから「打ってけ~!」の指示が出ているのか、初回からマリーンズは早打ちが目立ち三者凡退、一方の唐川は、3番高須に「しょんべんシュート♪」(多分、笑)を痛打されレフト線へツーベースを許し、続く山崎には、里崎が構えた外角より甘く中に入った139kmのストレートを弾き返される飛球をセンター荻野が良いポジショニングで捕球し事なきを得ます。この回もう1球、渡辺直人にファールを打たせた球もシュートだったように見えました。
2回表、大松・死球、サブロー右中間フェンス直撃のツーベースで作った1死二三塁のチャンスを逃がしたマリーンズに対し、その裏イーグルスはスライダーを上手くライト前に運んだ鉄平を一塁に置いて、中村紀が右中間にツーランドームラン・・・(苦笑)里崎の真ん中低目に構えるミットに対し、シュート回転した唐川のボールは外からド真ん中に入る絶好球でした・・・。思い出すのは唐川ルーキーイヤーのマリンでの交流戦ドラゴンズ戦で当時ドラゴンズの中村紀が放った同様の放物線。中村紀は唐川に対し自信を持っているのではないでしょうか?
2回裏、唐川の136km直球を捉えた中村紀のホームラン・・・(テレビ中継映像より)3回表のマリーンズはゴリツヨの連打にオギタカ三振の間に剛が二盗を決め1死二三塁と再びのチャンスも、井口・テギュンが何れも落ちる球で空振り三振で得点ならずの嫌な流れとなりますが、続く4回2死から四球の福浦を一塁に置いて、今日の試合から1軍復帰の里崎が、打った後つまづきながらも(笑)左中間に落とすタイムリーツーベースで1点、更に今江にもセンターへ抜けるヒットが出て里崎本塁突入もタッチアウトで同点はならず・・・。
4回表の里崎のタイムリーツーベース!(テレビ中継映像より)4回裏に何でもない遊ゴロを送球エラーした後、三遊間を抜ける当たりを好捕するという自作自演を演じた剛(笑)が、続く5回に先頭打者としてセンターオーバーのツーベースで出塁すると、オギタカ送りバントで三進した剛がテギュンのレフトライナーでタッチアップしてガッツポーズでホームイン!キャプテンがチームを鼓舞し、同点として流れを引き寄せます!
5回表、テギュンの犠飛で同点のホームを踏んだ剛は思わずガッツポーズ!(テレビ中継映像より)3回裏、渡辺直人をインコース142kmのストレートで詰まらせセカンドゴロ!4回裏草野を空振り三振に獲ったアウトハイのストレートは何と146km!と、異常に球速が出て立ち直りを見せたかに思えた唐川でしたが、5回裏、2四死球とヒットで作った2死満塁のピンチに山崎武と鉄平にタイムリーを打たれ計3点を失いノックアウトされてしまいました・・・。
3回裏、渡辺直人を打ち取った142kmのストレート、インコースに構えたサトのミットは外へと動く・・・(テレビ中継映像より)
4回裏、草野を三振に取った146kmのストレート!この後唐川には珍しくガッツポーズも見せた!(テレビ中継映像より)
2-2同点の5回裏1死一三塁、この日唯一決まったシュートで渡辺直人をサードゴロに打ち取りツーアウト、ピンチを切り抜けたに思えたが・・・(テレビ中継映像より)
5回裏に3点を失い降板を告げられた唐川・・・(テレビ中継映像より)
降板後、ベンチで放心状態の唐川・・・這い上がれ!唐川!(テレビ中継映像より)先週ご紹介した週ベのインタビュー記事でも唐川は「球速だけ追い求めるならいつでも出せる」と語っていた通り、中盤にかけての唐川は、球速は出ているものの力みがある為、山崎に痛打されたストレートなどは打ち頃の棒球だったのではないかという疑念は否めません。それも、中村に被弾したキレ重視の直球が、今日はシュート回転して中に入る傾向にあったのが頭にあって力みが入ってしまったのかも知れませんね。やはり唐川はキレ重視で、140km弱でも低目に糸を引くストレートを磨いて欲しいとの思いを新にしました。
解禁したというシュートについては、ストレートがシュート回転してしまう事に影響しているのであれば、今はまだ封印しておいた方が良いと個人的には考えます。何れにしても唐川の3年目の苦悩は暫く続きそうですね・・・。
2番手伊藤は3三振を奪う好投で望みをつなぎましたが、3番手コーリーが8回裏につかまり、草野のタイムリーと嶋のツーランを浴び3点を追加されジ・エンド・・・。
序盤の逸機と粘り切れない唐川の投球で今季初の連敗となってしまったマリーンズ、今日は1安打でしたが大松は永井に終始タイミングが合っていたように見えただけに、ランナーを置いて大松にまわす事が出来なかったのも敗因の一つではないかと思います。
これで開幕24試合目にして初の連敗、しかし開幕23試合連敗なしという簡単に破れそうにない球団新記録を樹立!我々は歴史の目撃者になる事が出来ました!
今日の試合はマリンでイーグルスに大敗した3/31、福岡で和田に15三振を喫して完投を許した4/8に続く3試合目のワースト試合となってしまいましたが、開幕してそんな試合が僅か3試合しかないという事を前向きに捉え、明日からまた仕切り直しで再スタートを切りましょう!
今日のMGP(マリーンズがんばったプレイヤー!)
野手部門:
敢闘賞:西岡剛(一人気を吐く4安打と盗塁も、2~4番がノーヒットで孤立してしまったのは残念・・・)2P/累計21P
西岡剛、2打席目の左中間へのヒット!(テレビ中継映像より)
同上、一塁ベース上の剛♪(テレビ中継映像より)投手部門:
敢闘賞:伊藤義弘(勝てる可能性のある試合はいつでも投げる鉄腕!登板数11試合はチーム最多!今日も5回のピンチを三振で切り抜け望みをつなぐ好投!)2P/累計8P
1回1/3を3三振で凌いだ伊藤!VTRを見直すと2三振は高目から落ちるスライダーで結果オーライの三振でした・・・(苦笑)(テレビ中継映像より)勝ち試合は殊勲賞(5ポイント)敢闘賞(2ポイント)技能賞(1ポイント)、負け試合は敢闘賞(2ポイント)を毎試合選出し、月間・年間でトータルポイントを集計してポイントを競います♪
21日(水)の予告先発:@郡山 E戸村0勝0敗(右)(プロ入り初登板初先発)vsM小野晋吾2勝0敗※1
以下先発予想
22日(木)@Kスタ Eラズナー(右)(or片山(左))vsM大嶺祐
vsホークス@千葉マリン
23日(金)M成瀬vsH杉内(左)
24日(土)M川越vsH大場(右)(or神内(左))※2
25日(日)M渡辺俊vsH大隣(左)
※1 何だ、晋吾は木曜に先発っていう報道はガセネタだったのですね・・・。一方イーグルスの方は、自分は先週木曜日にラズナーを受けて3イニングス弱を投げた片山を予想していましたが、蓋を開けてみれば、立大出身のドラ1ルーキー戸村のプロ初先発となりました。戸村はファームで2試合先発しており、前回は7回1失点も前々回は浦和マリーンズ相手に5回8安打3失点でしたので、1軍昇格まではもう1~2試合様子見ではないかと考えていました。浦和マリーンズが打った相手に1軍が抑えられるケースも多いので、どうなるかはわかりませんが(苦笑)その前にお天気がもってくれるかが先ですね。
※2 ホークスは3連戦の中日(なかび)が勝てておらず、先日のテレビ中継でも解説の若菜が嘆いていました・・・(苦笑)明日の先発は高橋秀、結果が出ていない神内も藤岡もまだ抹消はされていませんので(藤岡は高橋秀と交代で抹消か?)、土曜に誰が投げるかを予想するのは非常に難しいですね。新垣はファームでも打ち込まれ目処が立たず、他に候補としては、高卒3年目の岩嵜、育成契約選手の二保という投手もいますが、さてどうなる事でしょう?
という事で、本日のエントリーは終わりにしたいと思います!(^^)
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