第89回新制作展・絵画部で展示中です。
写真は国立新美術館2Fです。
作品タイトル「飄然2」
227×180cm(F150号)パネルに綿布、アクリル
カテゴリーIII
力強くダイナミックで、ディテールの複雑さがさらに色濃く映える作品となり、作品の一体感を隅々まで、支持体の側面までより追求しました。
作品評まとめ。
「中心核があって、前回より公募展向きの作風。部屋での制作の際、作品の置き場所を変えて、照明の当たり方をチェックして客観視するといい。」
「前回のは優しい作風だったが、今回は力強い。もっと浮かび上がらせてもいい。公募展だからインパクトは大事。[彼、また変わったんだね。]、[布、やめたんだね。]、[文字を入れなくなったんだね。]といろんな人と話すし、毎回期待してる。これからも、今回のように搬入時、2作品出してほしい。」
「無理に支持体が四角くなくてもいい。
レリーフも左右非対称にしたり、上にはみ出させたり、画面の前にも付けたりしてもいい。今度は中心のない絵作りにも挑戦してほしい。」
「前回の明るく抜けのある作風の方が良かった。アメリカンで力強い作風になりすぎてるので、日本向きにした方がいい。中心と下の形が単調で同じ動き。前回のが繊細で細部にメリハリがあった。」
「自分が納得できる、これでいいと感じるなら、この作風、構図でどんどん行ってほしい。前回より、今回のがインパクトがあって多くの人の目に止まりやすくて公募展向き。」
「四隅のレリーフが強すぎる。真ん中は色濃くなったけど四隅と比べると弱い。右端中央の薄オレンジのレリーフの色のほうが、真ん中の薄青より強くて目立つ。暗い所はウルトラヴァイオレット使ってもいい。」
「力強く変わったけど真ん中が詰まっている。明るい色の抜けが足りない。色面の最後をもう少し締めて描いてほしい。特に白い線は丁寧に。」
「この方向性がいいと思います。できれば神奈川、東京新制作支部という所でも出して先生方になるべく名前を覚えてもらったほうが、選ばれやすくなると思う。人脈も広がって、年1回だけでなく機会も増える。」
「皆、君の仕事に期待してて、[今年、ちょっと違うな。]と思ったみたい。前回の作品は1点だったけど、[これが2点あったら賞だね。]って誰か言ってたんだよ。
今年6月の宇都宮市民芸術祭の、F100号の仕事の方が丁寧でいいから、あんな艶っぽい、しっとりした感じにしてほしい。もうできるんだから、こういう仕事を新制作展で期待してる。」
今回は確かに力強く、色濃く複雑に少し立体的になりましたが、だからといってて盛ればいいわけでなく、明るく抜けのある繊細な色面とのメリハリが課題です。
ダイナミックな作風でも細かい繊細な作風でも、結局同じ描き方、動きになり、単調になりやすい。
会場の照明をよく意識して、部屋で制作する時、明るく見せたい所は自分の想定以上に明るく、白を混ぜて描くこと。
レリーフが会場の白い壁に接して、かなり強く映えるので、画面中央にも濃い色の隣に、壁に負けないような明るい白をよく混ぜて配置し、アクセント、コントラストを表現したい。
こちらは前年の第88回展のF150号作品「You can overcome it」です。
こちらは今年6月の第47回宇都宮市民芸術祭で奨励賞となったF100号の作品「 prepare yourself 6」です。
前作のほうがよかった所は、明るく抜けのあるすっきりした構図、細かく繊細でメリハリのある、単調ではないタッチが印象的だったこと。
惜しかったのは、市民芸術祭のF100号作品のように、艶っぽい、しっとりとした絵の具の染み方や映え方、メリハリ、まとめ方がF150号の大きさに追いつかなかったこと。
ダイナミックで力強い構図、ムーブメントは工夫次第で良くなるが、自分の特性ではない。
作家として唯一無二なのは、優しく和やかな落ち着きを見る人に与える、独特な繊細で透き通った色合いである。
次回からは艶っぽく、しっとりとした絵の雰囲気を実現したい。
以上を今回のまとめとします。
第89回新制作展
新制作展をよろしくお願いします。