全身の筋肉が動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」。
ちょっと前に、“バケツチャレンジ”と言う名目でSNSで氷が張った冷水を浴びる動画が流行ったやつです。
一体どれだけの人が覚えているんでしょうかね?
最近では、NHKスペシャルで、多系統萎縮症に罹患した日本人女性がスイスに渡り安楽死を受けるまでのドキュメンタリーがありましたよね。
結構な衝撃的なシーンも隠さず放送していたのですが、ご覧になった方も多いのでは?
私は臓器移植提供カードには「希望する」に丸をして署名して持ち歩いています。
じゃあ安楽死も希望するのか・・・と問われれば正直わかりません。
痛みだけ取り去って穏やかに残された時間を過ごしたいと願う緩和と、人工呼吸器に頼っても長くは生きられない脳死による臓器提供意思と、人工透析が辛くて自己希望で中止をして結果的に死を迎えるのと、人工呼吸器に頼れば長く生きていける難病では病態も状況も全く違うと思うからです。
ただ言えるは、このコロナ騒動に追いやられて全く議論もされずに終わってしまってはいけないと思うのです。
立憲民主党の蓮舫議員は自身のTwitterで、「優生思想と安楽死。この事件の続報からは、とてもじゃないが『尊厳死』の議論を始めようとはならない」と述べていますが、個人的な宗教観や思想はあるにせよ、私にはこの人が単に面倒な事に国会議員として加担したくないと思っているんだろうなと思うのです。
では、どのような状況になったら議論を始めるのでしょうか?
法律を作るのが国会議員の仕事です。
所詮この人は、ヒステリックに批判するだけのパフォーマンス議員なんでしょうか?
ちょっと前に「人生会議」と言う厚生労働省が作成したポスターが批判されていましたが、そこまで批判されるようなポスターだったでしょうかね?
Advance Care Planning(ACP)と言うものがあります。
2018年に改正作成された厚生労働省の「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」です。
心身の状態の変化等に応じて本人の意思は変化しうるもの。医療・ケアの方針を、繰り返し話し合うこと、本人が自らの意思を伝えられない状態になる前に、本人の意思を推定する者について家族等の信頼できる者を前もって定めておくことの重要性を記載しています。
一日の新規感染者数ばかりに目を向けるのではなく、日本や世界でおきているいろんな事に関心を持ち、批判ばかりするのではなく、気軽に話し合える環境や社会であってほしいと思います。