恐るべし | 業務連絡

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これが有名な「術後のせん妄か…」と、暴れる父を目の前にして妙に冷静だった私。



術後せん妄

物語は突然の深夜11時の電話から始まった。

「暴れているから来て下さい」


髪は濡れたまま、タクシーで急いで行ってみたら、「殺されるから警察を呼べ」と大騒ぎしている父。
点滴やドレーンチューブを自ら抜き去り、素っ裸の状態で看護師に右ストレートを浴びせ、男性看護師にはケリの一発をお見舞いしていた父。
そこらの人に暴言を吐きまくり、現実と妄想が入り混じった事を延々と話す。


救急車の音がすると「迎えが来た!」と騒ぎ、廊下で音がすれば「棺桶が来た」と言う。
看護師が様子を見に来れば「オレの臓器を全て取りに来た!!」と言い、たまたま看護師と目が合うだけで「監視されている」と騒ぐ。


私や妹がいつまでたっても警察を呼ばないので、妹と私を見ると「お前たちも病院の仲間か!!」と騒ぎ、ついに私と妹は病室の出入り禁止に。

家族が来て落ち着く場合もあるからと呼ばれたらしのだが、まったくそんな事はなく、
かえって興奮してアドレリンMAX状態。

朝になっても、昼になっても、父の妄想はエンドレス。
応援に来てくれた叔父さんも参戦したが、もうヘトヘト。

どうやら、ICUでは全く寝られず、病棟に戻ったら1時間おきに看護師が様子を見にくる。
その光景が父にしてみれば恐怖だったようです。
手足を抑制された事も、父にしてみればプライドを傷つけられたようです。


それにしても、術後まだ1歩もあるいてないのに、点滴やチューブをブチッと引っこ抜いて、スクッと立ち上がる。
正気だったら痛くて痛くて到底できない行為ですよ。



恐るべし、術後のせん妄…