鴨居港、春、穏やか

純丸はお初の船宿

共同生け簀、小型船
風情があって、好みです。


客4人
私以外は皆さん顔なじみのご様子で
船長を中心に
他愛もない雑談に花が咲き、楽しそう
新参者が割って入る隙間なんて、、、、ありません(笑)
上の写真は、船長が一旦、車でどこかへ走り去って
常連さん達3人で談笑中のもの


その中でも、古株というか
常連のなかの常連というか
雑談の中心にいる、声の大きな
左舷ミヨシの
青いジャンパーの人
なんか見覚えあるぞ
声も聞き覚えあるぞ


小田原の泰平丸の常連

Hさんではないかしら



ちょうど2年前の今頃


いつも緑色のエギばかり推してくる

泰平丸の鈴木船長が

その日、まだ釣れていなかったHさんに
『◯◯◯◯グリーン使わないからだよ』と、
Hさんの苗字にグリーンをくっつけるという奇妙な言いまわしで
緑のエギを使わないHさんをイジっているのを耳にしました。

はて?

◯◯◯◯グリーンって、何だろ、興味津々です。
意を決し、
Hさんに直接、◯◯◯◯グリーンって何ですかって尋ねましたら


『もう20年以上も前だけど、鈴木船長は緑のエギなんか釣れねぇって言ってたんだよ。緑のエギなんて絶対釣れないからやめなって。でも、その日、緑を使った俺にだけバッカバカ釣れたの。それからだよ、船長が緑、緑って言うようになったのは』
って教えてくれた、あのHさんではなかろうか?


あの日、
Hさんは、終了間際までひとり坊主
最後の最後にしぶとく1杯釣って

『あ〜良かった〜。もう絶対坊主だと思ったよ〜。もう釣れた感覚ってどんなだったか忘れていたよぉ〜』

大声で喜びを爆発していたっけ

あの時の声、覚えています、思い出しました、
Hさんに違いないぞ


ちょうど
常連さん達の会話が途切れ
おのおの準備に取り掛かった頃を見計らって、
Hさんにスススと近寄り
よろしくお願いしますと、ご挨拶しがてら


万が一
人違いだったら怖いので
いたって簡単に、しおらしく
ひと言、
『泰平丸でご一緒したことあります』と
言い添えましたら


『泰平丸も行くけど、俺は元々こちらの常連、純丸の常連なんだよ。50年通ってるよ』


どおりで
スキンヘッドコワモテ純丸船長(失礼)を
アキちゃんと呼ぶわけです(笑)


さて
そのコワモテ船長アキちゃんに
確認事項があります、
聞かなくちゃ


恐る恐る
『アナウンスは水深を言いますか、それとも中オモリまでを言いますか』と
聞きますと


船長は満面の笑顔

『うちは常連ばかりだし、水深は言わない。一旦、中オモリを底まで落としてもらって、ハリスの長さプラス3m巻いてやってもらっているから』と、

物腰とても柔らかく
なんか、ギャップ萌え
拍子抜けするほど優しいじゃん
でも

船長の人柄は優しくても、
言ってる内容は優しくありません。
タナを
上からじゃなくて
下から自分で取るなんて

アオリイカ船、4船目にして

私には初めてのパターン



メリット
それは、
潮の流れで道糸が斜めに入ったりもするので
5~10号、軽いオモリを使うアオリイカで
1番タナボケしない
確実なタナ取りなのかしら


デメリット
それは、

つい先日の吉野屋アオリイカから察するに

久里浜沖、竹岡沖のポイントは、主にかけあがりを攻めますので
刻々と水深が変化します。
あっと言う間に浅くなったり深くなったり、
水深、教えてくれよ
タナボケしちゃうじゃん

時には
ずっとタナが変化しないポイントを流すこともあるでしょう。
そんな流しで底立ちばかり取っていたら、
それはそれで
単純に時間の無駄じゃん

根魚のように
底立ちを取ることが誘いになるなら
良いのですが、
それは無いですよね。


あ…でも、

底立ち取ったら
スミイカ釣れたりして(笑)
食べたいし、それはそれで歓迎(笑)


デメリット、もうひとつあるな
それは、根掛かり。
エギはロストしたくない。


なんせ、またぞろ
マニアックな
オールドエギばかり

①②③④を新しく購入

⑤⑥⑦⑧は既存の相棒、
林釣漁具製作所のエギ猿達



備忘録①
これもエギ猿
⑤⑥⑦⑧のご先祖様
まだ、個人商店が作って
林釣漁具製作所の店舗の一角に置かせてもらっていた時代のエギ猿

カンナが上向きにしか付いていません。
根掛かり防止のためかしら
口ひもがレトロで素敵


個人商店さんが店を畳み、
エギ猿の名前が、林釣漁具製作所に引き継がれ、
⑤⑥⑦⑧のような形になりましたが、
こうして比べてみると、
だいぶ変わりましたね。


こちらは色違い②
①とは微妙に形が違っていて、
これも、手作りの味ってやつですかね。
そして、
オモリがデカいっす。
超高速シンキングタイプ?


残念ながら
カンナが経年劣化でサビッサビ
ま、
①②は、500円ずつでしたし
贅沢は言えないか


エギ猿は
高知県生まれ
会津桐を使用
形は大分型に分類されるそうで
なんかちょっと、複雑(笑)


こちらはガラリ変わって
薩摩エギ③

マチダエギ
鉛にマチダのマの字が素敵
シングルカンナ
ヒップラインがたまらん
こちらも、口ひもタイプ



メーカー違いますが、
こちらも薩摩エギ④
朝日エギ製作所
21世紀エギというネーミングがいかにも
20世紀の匂い
イカの絵が素敵

鉛が経年劣化で白くなっています。

ポロポロ取れて汚れたりしたら嫌でしたが、

こすっても全く取れません。
化学変化かしら


4本の骨董エギ
ポチッた後に、はたと気づく
のろまな私


はて?
アイタイプの現代のエギと交換する時、
どうやって替える?

口ひもタイプも
エギスナップで良いのかな?
ちょっと違うな、
どうしたもんかな


ヤバ…
って思った矢先、


愛読させて頂いている、
calmさんのブログが更新されて、
なんと、そこに答えがありました。


タイミング良すぎ(笑)

(画像拝借)


あぁそうか!
アイタイプも足並みそろえ
口ひもタイプにしちゃえばいいのか
素晴らしい
ナイスアイデア


ところで、ハリスと口ひも
何結びにすればいいのかな
ネットで調べても答え見つからず、


手っ取り早く
畏れ多くも
calmさんに、直接コメント欄で質問するという、
暴挙に出た私


calmさん、さすがの神対応

至れり尽くせりの解説を頂き、

こちらがそのブログ

ありがとうございました。
なんて親切な方


答えは
ダブルチチワ結び

のべ竿に道糸結ぶ、慣れ親しんだ結び方
でも、
思いつきませんでした(笑)



7:30出船
ちなみに私は左舷トモ

久里浜沖ポイントはすぐ目の前
さっそく
スタートフィッシング


私のアオリイカ釣りの師匠
泰平丸鈴木船長の教え


『竿が折れるんじゃないかというくらい、強く速くシャクれ』を
今日も愚直に実行するぜ〜って


バッキ〜ン
うそ…
茫然自失
ウロコナイ・ジ・エンド



ここから折れたら
どうにもなりません。
竹製の和竿なんですから、こうなる事も予見すべきです(涙)


あぁ、今日は無理
替えの竿、持って来ていません(バカ)


ダメ元で

夢遊病者みたいにフラフラ
船長に替えの竿あるか聞きに行くと
積んでないとのこと


ていうか
逆に質問返しされました。
『えっ、持ってないの?』


そうですよね
常識で考えて持っているべきです。
こういうところ
シロウトがシロウトたる所以。


これで、完全に
ウロコナイ・ジ・エンド
そう思った瞬間


Hさんが
『この竿使いなよ。同じのまだ持っているから安心して使いなよ。これで泰平丸で釣ったことあるし、実績あるよ(笑)』と、


予備の竿を差し出してくださいました。
なんとお礼を言っていいものやら


実はその時、心底思いました。
ちゃんと挨拶しておいて良かった
挨拶は大切だな
なんか、ちょっと違うぞ
我ながら、浅ましい野郎だ
恥ずかしい


さて
お借りした竿には、Aoriの文字
専用竿ですね。
アルファタックル
アオリライト125


シャクリアオリイカでは
今までに
350の長尺竿と、240の竿を使用したことがありますが、
210、180、150の竿をすっ飛ばして
125の超短竿
昔ながらの手羽竿サイズ

不安ではありますが、
思わぬところで
貴重な体験
どんなもんなんでしょう。


ところで
『加速よりも初速を意識してシャクれ』とは
泰平丸、鈴木船長から教わった金言です。
シュパッといきたいところですが、


なかなか
私には、この短い竿が使いこなせません。

グリップが短かくて、
脇に挟んだシャクリができないので、
腕力でカバーすれば良いのでしょうが
そんな腕力ありませんし、


若しくは
力まかせにやらずとも
要領良くやればなんとかなるかも知れません
きっとなんとかなるはず
体で覚えるしかなさそうです。



Hさんの竿は

125ほど短くはありませんが、
おそらく
150か180ってかんじの短竿


アオリイカで
長尺竿が流行るずっと前から短竿を使ってきたのでしょう。
私とは、経験値が違い過ぎます。
比べんじゃねぇよ、このひよっこが
ってなもんです(笑)


久里浜沖で2時間ほどやって
釣れたアオリイカは右舷ミヨシ、1杯のみ
シブい。
今のところ、アオリイカのご機嫌よろしからず
千葉サイド
竹岡沖へと横断


ところが
南から、うねりが、もりもり
ナニコレ
怖っ
もりあがり方、おかしくね


ここは
波打ち際ですか?
いいえ、久里浜沖です。
千葉方面に向かっているところです。


南の海域

荒れているのかしら



ところで

今日は予報が外れ

朝から10mほどの、まあまあの強風

ヤリイカ船は欠航しています。


これ以上

悪くならない事を祈ります。



竹岡沖

右舷ミヨシでもう1杯

左舷ミヨシ、Hさんも1杯

時合かしら

少しアオリイカの模様が出てきました。



ですが、昼頃

突風、吹いてきて

ぐわんぐわん
ここ東京湾ですけど(笑)


Hさんが
『アブねぇよ、もう止めようよ。◯◯丸はもう上がったってよ』
声を張ってアピールしています。


問題は釣れていない
トモの2人なのでしょうが
私は問題ナッシングですよ
私ひとりが坊主じゃないし(笑)
上がりましょ〜


右舷トモ、坊主仲間の方(失礼)が
後ろから大声で私に
『もう上がって良いですよね?』
シロウトの意見も尊重してくれる
大人な対応力


『はーい。上がりましょー』
元気にお返事
これにて終了


って思いましたら、
『あと、1回だけやるって。1回だけやって上がりましょー』って言われまして


なんか
船長の愛を感じるぜ


もうね
私が下手くそなだけですけど
実は
底立ちがはっきりと取れないんですよ
言い訳ですが
オモリ軽くて、難易度マックス
それに
坊主仲間の方が言ってますけど
ぐわんぐわんしていますから
オモリが安定しなくて
これじゃアオリイカ触りません。
私も同感です。


ついに最後の流し
そしたらミラクル
坊主仲間に裏切られ
最後の最後に釣っちゃいやんの…
うそ
おめでとうございます!


竿は折るし
予備の竿、持ってないから人に迷惑かけるし
結局、ひとり坊主だし
やらかせることは、全てやらかしました。


そういえば
最後に釣った方
普段は
ハリス1.8mでやっているそうなのですが
エギを安定させるため
最後に4mに変えたそうです。
ちなみに前の2人はハリス3mとのこと。
へぇ〜


私はいつも4m
ハハハハハ
ますます釣れなかった言い訳、出来ません。


家に帰って落ち着いて
Hさん照合
ブログ書いていて、たまには役にたつもんです。

これが、今日の写真で


こちら

2年前の泰平丸

青ジャンパー
黄色いカッパ
黒いキャップ
赤い救命胴衣
完ぺきに同一人物じゃん(笑)