4:10頃

集合時間の20分前に到着すると

すでに15人位、ワイワイガヤガヤしています。
こりゃ、今日は混み合いそうだな

って思いましたら


いやいやいや、すべて
となりの勇盛丸の客でした。
勇盛丸はハタ、ヒラメ船です。

釣りもの違えど

この温度差よ



4:25

集合時間5分前になっても

未だに客は、我ひとり

本当に出船するのか

いよいよ心配になってきて

そろそろ船長に電話すべきか否か、考え始めた頃

ようやく、もう1人客来たりて、ちょっと安心



4:30

集合時間ちょうどになって

船長と女将、登場し、

エンジンに火が入り、船に明かりが灯って、

ふぅ、やれやれ

少し年季の入った利永丸

となりが人気の勇盛丸



客2名で

油代、差っ引いたら

船長、儲けにならないでしょうに

申し訳ない



前回同様

バイク、目立つところに置いておいたらイタズラされるからと気を揉んでくれる船長夫婦、やさしー



私は前の席

後ろ、白カッパさん

おっ、真ん中で船長も竿を出すようで



船長のスゴ技、盗めるかも

楽しみです。



エビがずり落ちない

エビスクリューなるものを、前回、初めて使ってみて、

目からウロコ

ヒデキ、感激



エサ持ち最強

だったのですが、残念ながらそれと釣果は別もので



その日、

私の釣果はイマイチ



アオヤギ・ホヤ等、黄色いエサを使用した常連さん達の一部が

デカいヒガンフグを3~4匹釣ったのに対し

私は1匹のみ



あくまで

私の私見ですが、

デカいフグはエビよりアオヤギなんだよな

釣れなかったのは、腕のせいではなくてエサのせい

ええ、はい、

道具のせいにしたり、エサのせいにしたりと

我ながら安定の卑怯者(笑)



とはいえ、スグレモノの

エビスクリューは捨てがたく

また使いたい



そんでもって、

ひらめきました。

エビと貝のダブル仕掛け
両方つけてやれ
うしししし


ところで

黄色いエサ、何にしようかしら



アオヤギ、高すぎるんだよな

それで釣れなかったら悲し過ぎるし

かと言って

ホヤは、去年、使ってみたら

グデグデで気持ち悪過ぎたし



もう、アサリで良いかな

アサリだって黄色い貝なんだし

アオヤギばりの釣果を期待したいぞ

近所のスーパーで、400円
半分持参したので、200円
安っっっ


ちなみに
エビは船宿で5匹、500円


装着したらこんなかんじ
良さげです。
アサリは

水管にチョン掛け、房掛け




5:00出船して、

40分走って、太東沖
大海原にぽつん

僚船、見当たらず



本日のタックルは
柔らかい横浜和竿、調子は7:3~6:4
PENNベイマスターNo.180、PE2号



5:40

スタートフィッシング

5分間、無反応で、移動指示


ポイント変えて、2流し目

8分間、無反応で、移動指示



船長、ポイントをまめにチェックし、

フグ探索

好印象です。



ポイント変えて、3流し目

6:10

あれれ



今度は

エンジン切っちゃいました。

燃料節約の意味もあるのかしら


船長、ドカッと腰をおろし

少年のように魚釣り

なんか、ヤルぞって顔しています

可愛い(笑)



北風そよそよ

船は流れてプカプカ

うねりは大きく、4~5m

相変わらず、周りに僚船なし

大海原、遠くに見えるは貨物船



ナニコレ、

ナニコノのどかな状況

釣れないけれど、

この静寂、新鮮過ぎて、ワクワク



水深25m

ずっと硬い砂地

根掛かりなんて、皆無



たまに、船長、半分操舵室スタイル
機器類もチェック(たぶん)



6:20

船長、しれっと無言で釣ってる!



おっ、魚いるのねと、

船長の方を見ましたら

目が合うものの

お互い無言

シャイな2人(笑)



6:39

白カッパさんも釣りました。

デカっ

1匹目だったと思うのですが

船長に

『今日は調子いいね〜』

って声かけられていましたので

ひょっとしたら、2匹目だったかもしれません。



我、ひとり坊主

ちょい焦ります。

このシール
吉野屋、千田船長の船に貼ってあったシールを真似して買って
クーラーボックスに貼りました。


6:41

ドンドン、ズドドン

私にも来ました

重量感のある乱暴な引きでフグが暴れています。

たまらん

はい、釣れました。


よく見ると、

アサリのキモだけ無くなっています。

相変わらず、器用な野郎だぜ



アルゼンチンアカエビは完全に無視ですか

アサリ、ナイス〜

アサリで良いじゃん、正解じゃん




さて、ここで

三人三様の、釣り方を紹介するぜ



まず、白カッパさんは

ちゃんとアタリを取っています。

空アワセはしていないみたい

デカいうねりの中、さほど竿を上下させることなく

ジッと構えているので

宙の釣りかしら



注目の船長はというと、

白カッパさん同様

基本、アタリを待ってジッとスナイパーのように構えていますが、

おそらく、フグの気配を感じたタイミングなのでしょう、

突然、釣り方が変わり

15cm~20cmと、かなり幅狭く

電気ショックのように、かなり激しい

ビンッ…ビンッ…

ガッ…ガッ…ガッ…

ドンッ…ドンッ…

ちょっと独特、今まで見たこともないような

3~4秒に1回の、いや、

2秒に1回の強めの空アワセ

メリハリ半端ない



そして、私はいつもの

死んだイワシ釣法

初耳の方のために解説します。



死んだイワシが海底付近を漂うイメージする釣法なので、そう名付けました。

イワシは使いません。

紛らわしくて、ごめんなさい。



ふわりふわり着底させたら

再びふわり、海流に流されて浮き上がるイメージ

決してフグを驚かせたり、散らしたりしないよう、

空アワセは入れません。

ここ、最重要ポイントです。



つまり

フグの向こうアワセ釣法

フグが勝手に引っかかるのを待ちます。



竿先なんて、見ません。

ま、どうせ、アタリなんて取れませんし

竿先の方角をぼんやり見ているだけ

若しくは、見ているフリ



ちなみに

本日1度たりとも、アタリなし

フグの活性、すこぶる低く

老獪なデカフグぞろい

うねりもデカく

そりゃアタリも出ないってもんです。



カッコつけて言うならば

海底付近のエサの動きと

近くに寄って来ているフグを

心の目で見るのです。



3流し目は長く、40分流しましたが、フグは少なく、

成績、前から、1-2-1

船長、一歩リード

船長、本気モード

船中、仁義なき戦い



7:00

『入れていいよ』アナウンス

4流し目


7:06

フグ、引っ掛けましたが、

バレました。

こんちくしょう


7:09、2匹目

7:14、3匹目

7:50、4匹目

今日のフグからしたら、絶好調な私

4流し目も長くて、1時間流し、

8:00移動指示



5流し目、6流し目はスカ

近づいたら
あばれる君


8:39

『入れていいよ』アナウンス

7流し目

これ以降、何回流したか、記憶なし



8:42、5匹目

8:49、6匹目

8:58、7匹目、メガジャンボフグ

9:24、8匹目

9:29、9匹目

飽きない程度に釣れるこのペース

理想的



メガジャンボは、アサリの付いた親バリ、バックリ

アサリで良いじゃん、正解じゃん

ちょっと、問題発生


船長、3~4匹どまり

白カッパさん、朝イチの1~2匹どまり



7,8,9時台になると、

ほぼ、私にしか釣れなくなってしまう展開

申し訳ない



死んだイワシ釣法が覚醒した2年前のあの日と、今日と、2つの共通点がありまして

①砂地

②釣れればデカフグ



死んだイワシ釣法

もちろん

いつも、こんなに上手くはいきません

今日はたまたまですよ



ま、でも、しかし

引き出しの一つに加えてみても損は無いと思いますが、

いかがでしょう?



白カッパさん

私にしか釣れないので、ついに、耐えかね

『上手いな、また釣ってる、フグは居るには居るんだよな〜』

と、やや呆れて船長に訴えかけましたが、



船長は無言

確実に、船長のプライドもズタズタに傷つけているだろうな


でもこれは、真剣勝負

許してね



願わくば

『どうやっているの?』とか、聞いて欲しかった。



聞かれたら

どうやっているのか、すぐにでもホイホイ教えて差し上げたい。



新参もの、若輩ものの私から言うのも

なんか、失礼でしょ

私からは切り出せません



この時点で

9匹、パチリ


10:12『最後の流し』アナウンス
10:20ツ抜け
10:32『帰りましょ』アナウンス


ヒガンフグポイントに行かずじまい
ヒガンフグ鍋、食べたかったな
それが心残りと言えば、心残り


また来るぜ、大原