ずいぶん前のことだけど

書いておくことにしました。

 

居間でテレビを見ていたら

カーテン越しに

黒っぽい物がベランダに落ちてきて

置いてあった下駄箱と

ガラス戸の間に挟まったのが見えました。

 

行ってみると

見たことのない鳥がパタパタしていました。

 

取りあえず助けて様子を見ようと思い

セキセイさんのケージに入れて居間に持って入りました。

 

くすんだ緑色のような鳥で

ケージの底でジッとしていました。

 

しっぽがない鳥って珍しいなぁ~

何の鳥?と思って見ていたら

 

突然

ベランダの方から「ビィ~~~!ビィ~~~!むかっ」と

もの凄い大きい声が聞こえてきました。

 

何事かとベランダに出てみたら

 

1メートル位離れた斜め上の木の枝に

灰色の鳥がとまって鳴いていました。

 

正面から私に向かって

「ビィ~~~!ビィ~~~!むかっ」と絶叫していました。

 

鳴くたびに大きく開く口と

その口の中の鮮やかな色メラメラ

 

そして向こう側に伸びた枝には

同じような、しっぽがない鳥が4羽横一列に

くっついて並んでとまっていました。

 

私はすぐに状況がわかり

急かされるようにケージを取りに戻り

ベランダに持っていきました。

 

そして出口の扉を開けましたが

ヒナはケージの底でジッと動かず

その間も親鳥は声の限りに絶叫し続けていました。

 

そしてやっとヒナが出口に立ち

数メートル先のフェンスの上に飛んで行きました。

 

親鳥とヒナの後を追って

並んでいたヒナ達もバラバラになって

同じ方向の木立の中に消えて行きました。

 

辺りは何事も無かったように静かになりました。

 

 

***

数日後の帰り道、

(自宅の200メートル手前)

 

高い所から

あの時と同じ「ビィ~~ビィ~~」と鳴く声が聞こえたので

声のする方を見上げると

 

親鳥の姿は見えなかったのですが

石垣の上の木の枝に

ヒナが横一列に並んでいるのが見えました。

 

立ち止まり

12345と数えて5羽を確認して安心して通りすぎました。

 

***

ネットもなく、

巣立ち雛がどんなものかも知らず

成鳥でお迎えした初代のセキセイさんと

暮らしていた頃でした。

 

この鳥たちがヒヨドリだったということは

後で知りました。

尾羽のこともその頃はしっぽと思っていたので

そのまましっぽと書きました。

 

この時のことは

野鳥を保護されて大切にされていた方へのコメントで

数年前に書いたことがあります。

 

 

おわり。

 

                     

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