二度目に拾ってきたと聞いた時、私は本当に困りました。(;´Д`)
「去年のヒナみたいに又死んでしまったらどうするの」
「今元気だってことは親鳥から餌を貰ってたんじゃないの」
「戻してきてよ」
「近くに公園とかあるでしょうが・・。」
・・・そのようなことを言った覚えがあります。
拾った場所は電車
で数駅行った先のJRと私鉄数駅が交差する駅の出口から50m位離れた所で、駅に出入りする人が道に溢れる歩道で、目の前は片道一方通行の3車線道路。
歩道から人が道路にはみ出さないように膝丈くらいの高さの小さな花壇![]()
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が歩道の脇に続いており、そこでたまたま信号待ち![]()
していた息子の耳にヒナのチュンチュンと鳴く小さな声が聞こえてきたのだそうです。
親が餌を運ぶことすら難しいのではないかと思い拾った場合と拾わなかった場合のどちらが生きれる確率があるかを考え、横断歩道のすぐ横なので生き延びることは絶望的だと考えて拾ってきたといいました。
私は
息子の気持ちやそこに戻される飛べないヒナのことを考えると今すぐ電車に乗って元いた場所に戻して来てと言えなくなりました。・・・(´_`。)
・・・そしてまた私が育てることになりました。(`・ω・´)
私は改めてヒナを見てみました。![]()
去年のヒナヒナより成長しているのがわかりました。
一応成鳥の姿をしていて全体的に細くて小さめでクチバシがまだヒナでした。
動かずにジッとしています。
まだ飛べなくて巣立ちに失敗したのではないかと思いました。
ここまで育っているならあともう少し手を貸せば何とかなるのではとも思いました
私は今度こそ生きて外の世界
に帰したいと思いました。(`・ω・´)
外からの光があたらない部屋の隅の床にヒナのケージを置きその横にヒナが淋しくないように当時飼っていたセキセイさん
のケージ
を持って行き並べて置きました。
ヒナは止まり木に止まってジッとしていました。![]()
人や人の手に慣れてしまったら「自然」に帰った時に危ないと思い、手で触らない為に全くケージからは出しませんでした。
餌のミルワーム
は鳥さんをケージに入れたまま入り口を開けてピンセット
で与えました。
毎朝パートに行く直前にミルワームを沢山食べさせました。
私がパートにいっている間は鳥さんが自分でミルワームを見つけて食べれるように浅くて平たい容器にオガクズの量を少なくして中のミルワームが動いているのが見えるように入れてケージの底に置いておきました。
アワやヒエ等のシード類
は側のセキセイさんをみて自分で食べることを学習できたと思います。
羽の色は違いますが自分と同じ仲間の鳥さんがいつも側にいたのでそれもヒナにとって良かったと思いました。(セキセイさんの方はスズメさんに無関心のようにみえましたが)![]()
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何よりも私のパート先にまで連れて行かずに済んだことが一番助かりました。
数日経つと止まり木に止まったままで時々翼をパタパタするようになり更には止まり木の上で小さく跳ねて翼をパタパタするようになったところで初めてケージから出してみました。
・・・何回か小さく飛んだのちに天井付近まで高く飛びました。
高く飛び上がれることが確認出来たあとは、とにかく早く元気の良いうちに外に放鳥したいと思いました。(`・ω・´)
そして晴れた日の朝、ベランダの手摺りからケージの扉を開けると狭いケージの中から広い外の世界に低空でしたがヒナは巣立って飛んで行きました。![]()
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・・・
スズメさんはうちの家を覚えていて一年後の四月の末,ベランダに面した開けっ放しのガラス戸にレースのカーテンを閉めていたところレースのカーテンの下の隙間から家の中に入って来ました。
その時私は以前ケージを並べて置いてあった場所の前に座り五月人形の飾りつけをしていました。
私の後ろから近付いて来ていきなり私の右手の横にスズメさん
がいてびっくりしました。
スズメさんも自分から入って来ながらそんな私にびっくりしたようで飛び上がり天井近くを逃げ回るという行動をしていました。
以前より時々一羽のスズメさんがベランダに入り、開いているガラス戸のサッシの敷居のあたりをウロチョロしているのは気付いていましたが家の中まで入って来たことで「あの時の・・」と確信しました。
外への放鳥は晴天が続く日を待ったので、うちには10日程いましたが、ずっとケージに入りっぱなしで外の景色の見えない所にいたのでスズメさんは放鳥の日に初めて外を見ました。
生後間もない巣立ち雛なのにこうして帰って来ることと、一年も過ぎて帰って来たことにも驚きました。( ̄□ ̄;)
スズメさんの帰巣本能は凄いと思いました。
私がそこに住んでいた間にスズメさんは二度家に入ってきました。
私は「生きていたんだ~良かったぁ~」と思いましたが、生きていてくれただけで充分なので、外で生きるスズメさんが人に慣れて近寄ったり、人の家に入ることは危険でしかないと思い二度ともレースのカーテンを全開にして大きく手を振って追い払う形で出て行ってもらいました。
ひとつ気になったのはうちに来るときいつも一羽でした。
もしかしてひとりぼっち?(´Д`;)
いや、仲間がいてちょっとだけ別行動でうちに寄ったのだと思うことにしました。
ひとの手を借りて巣立ちしたスズメさんが、厳しい自然界で生きのびていくことは大変だったろうに、たくましく生きていることを知らせてくれたのだと思いました。
・・・
元気に自然界に帰って行ったのでうちの家にはこのスズメさんの羽や思い出になる物は何も残していません。

