フィクションです。
おばあさまの言いたい放談
「長い間 慢性の不眠症だということに
気がつけなかった私は
人に理解してもらえない 体の危機的状況を乗り超えた後に
初めて 重度の慢性不眠症だと自覚しました。
すべてとは言えませんが 色々な体の不調がある時は まず睡眠を優先することにしました。
しかし 布団に入ったからといっても すぐに眠れるわけではありません。
それは今でも続いています。でも ある時眠れなくても 体を横にして じっとしているだけでも 不調の改善になると思えるようになり 布団の中にいる時間を 大切にするようになりました。
そのことに気がつくまでは 目がさめていたら 無意識に 起き上がっていたと思います。
ですから 今では 布団の中にいる時間を睡眠時間と考えています。しかしそれだと自分以外の人から見たら わかりにくい状態だと思いました。
それで 意識がない眠りの状態以外の時間を 『横寝時間』と呼ぶように考えました。
睡眠時間と 横寝時間を あわせてた時間を
『睡寝時間』と呼ぶことにしました。
それから しばらくして はっきりと横寝時間の有効性を感じる出来事がありました。
わけあって １日半ぐらい 寝室にいることがあったのですが
『横寝時間』を頭に入れていたので トイレと 水分補給以外の時間は ほぼ布団の中におりました。
その後 台所に行きシンクの前に立つと
いつもは感じない 排水口の匂いがしました。家族は台所を使用していたので 普段と変わらない使用状況だったと思います。
もう１つは 両手の指の感覚です。いつもは少しこわばっていた指が 軽やかに動いたのです。
１日半のあいだ 食事も取らず 他の家事もせず ほぼ 布団の中にいただけなのですが。
そう言えば 以前体調回復期に 色々な情報を調べていた時 お二人のひとが 具合が悪くなり なかなか治らない時は とにかく寝続けるというようなことを 書かれておられました。
そのことを思い出すと同時に ほんとうに体が動けなくなった時は 布団から起き上がることも出来なかった自分がいたことを思い出しました。
睡眠とは 見えない時間です。
だからこそ 自分自身で 大切にして 管理していく時間だと思います。
ぜひ 皆さんも 横になり寝ているけれど目はさめている時間も だいじにしていただけたらと 想います。」