火葬を終えて翌々日。
入院6日目の午前中には無事退院できた。

このあたりのスケジュールは、
普通に出産した人たちと同じ。
赤ちゃんがいるか、いないかの違い。
まあ、大きすぎる違いだけど。



退院後は、しばらく実家で
心身を休めることになった。

もともと産後は実家で
しばらくお世話になる予定だったけど
まさかこんなかたちで
帰ってくることになるなんて。



久しぶりに帰ってきたので
まずは祖母の仏壇に手を合わせに行った。
祖母は昨年の一月に亡くなったばかりだ。
いつも朗らかでよく笑う
かわいいおばあちゃんだった。
祖母も病気などせず元気だったのに、
年明けに容態が急変して
その日じゅうに亡くなってしまったのだ。
突然だったので看取れなかった。
85歳と長生きだったけど、
あのときも、本当に悲しかったな。


「ばあちゃん、帰ってきたよ。
    赤ちゃん亡くなっちゃったよ…」


報告しながらまた泣いてしまった。


「ばあちゃん、○○ちゃんに会ったら
    抱っこしてあげてね」


お仏壇に向かってそうお願いした。



ちなみに祖父は健在だが、
私が入院する数日前に
ちょうど熱中症で倒れてしまい
入院しているため不在だった。
命に別状はなかったようで
本当によかった。



久しぶりの実家生活。
病院でいるより、やっぱり落ち着く。

普段は賃貸マンションで
旦那と2人で住んでいるものの、
旦那も「一人だと寂しいから」と
私の実家に泊まることになった。



このときには、不安や悲しみより
一時的に安堵の気持ちが大きかった。
前向きになれる気がした。


だけど、やっぱりそう簡単にはいかない。
今日で退院して一カ月。
まだまだ私は心の浮き沈みに苦しんでいる。