次の日、朝食を済ませてチェックアウトの準備をしてる頃に

ようやく義姉からLINEがありました。


ここんとこ全然レスがなく

体調優れないんだろうと思ってました。


おはよーというスタンプひとつと

何時くらいに来る?

という質問でした。


夫が体調について尋ねると、大丈夫!と返事があり


姪っ子が11時半には自宅を出るとのことでしたので、10時くらいに向かいました。


私たちは2ヶ月ぶり

子どもたちは数年ぶりの対面でした


前回とあまり体重は変わらないかな?

感染症予防のために義姉はマスクをつけてました。

酸素のチューブを見せたくなかったのかもしれません。

髪の毛はカツラをつけ、顔色は悪くはなさそうでした。


ベッド上でゴロゴロしながら

なんとなく話が始まり


昨日はどうだった?ニコニコ

今日はこれからどうするの?おねがい

妹ちゃん、デカくなってる!爆笑

(うちの下の子は姪と3歳差で、以前会った時はうちの子の方が背が低かったのです)


元々おとなしくて消極的な子ども達も

何を話していいかわからず

質問されたことに答えるだけ


体調や病状を聞いていいのかな

聞かない方がいいのかな?


そう考えながら

たわいも無い時間が過ぎました。


1時間くらい話したところで

体調も心配でしたので、そろそろ。。。と退席を切り出しました。


そこで義姉から病状の話がありました。


肺炎は抗生剤が効いているのか、少し良くなってきている。(細菌性のいわゆる風邪なのか、肺への転移か不明)

今の抗がん剤も効いているのか、腹水の溜まるスピードが遅くなった。

あと一回抗がん剤投与をしたら2週間治療をお休みしてCTの検査を行い、全身をみて、現状がどうなのか確認する(7月の頭の予定)

肺へ転移してたら、今の抗がん剤は効かないので、別の方法を検討しないといけない。

抗がん剤の副作用で手足指先が痺れて感覚がなく、熱さも感じづらくなっている。

いまはまだどうにかトイレやお風呂は1人で出来ている


こんな感じでした。


帰り際も何て言っていいか分からず


さようなら?

頑張ってね?

気をつけてね?


うーんどれも違う気がする。


結局、

お邪魔しました

また連絡します

検査結果教えてください


と伝えました。


夫は帰り際、義姉の手を強く握って何か言ってました。

じゃあね、またね、みたいな感じかな


仲良しきょうだいなんで、切なかったです。



夫はまだ義姉に会いに行くとしても、


子どもたちはまた連れて来れるだろうか


その時の義姉の病状はどうなんだろう


考えれば考えるほど複雑でしたが、

私以上に義姉本人のほうが、何倍も何百倍も複雑な気持ちに違いありません。


最寄りの駅まで姪っ子ちゃんに送ってもらい


義姉宅を後にしました。





天気はとても良く

スカイツリーがきれいでした。


私たちが帰った後

義姉の旦那さんに写真撮っておけば良かったと後悔してますとLINEがきました。

確かに!写真撮っておけば良かったかも!と思いましたが、


夫は、

ねーちゃんはあんなやつれてるのに写真とか撮られたくないやろう

撮らなくて正解だったと思うよ

そりゃ思い出は出来るかもだけど、

何だか俺はイヤだ

写真とか撮りたく無い

気持ちの中に残しとく

それでいいやん


そう言ってました。


義姉自身は

写真撮りたかったのか、そうでないかは不明です。


我々はずっと笑顔で、義姉一家も勿論笑顔で過ごしてましたが

心中はみな、複雑だっただろうなと思いました。



そうしてスカイツリーを観に行き、

福岡へ帰りました✈️