翌日 僕はタクシーで病院に
向かった。
マネヒョンに怒られるのは覚悟していた。
帽子を目深にかぶり ダテ眼鏡をして
俯き 病室に向かう。
部屋を確認したけれど 表札は
あがっていない。
ーーーコンコン…
無言だ。
寝てるのかな… そっとドアノブを
押した。
「 ユノヒョン…」
小声で呼ぶ。
ヒョンは 真っ白な顔で上を向いていた。
目は開いていて天井を見つめている。
「 ユノヒョン、おはよう。」
あまりの無反応ぶりに 怖くなって
一歩も進めなかった。
ーーーーカチャ…
ーーーチャンミン、来たのか。
ダメじゃないか、勝手に出歩いたら。
「 ごめんなさい。マネヒョン …
ユノ… 」
ーーーちょっと出よう。
僕とマネヒョンは フロアの小さな
休憩所に座って。
ーーーはい、どうせ飲まず食わずだろ。
「 …うん。」
マネヒョンがオレンジジュースを
そう言い 手渡してくれた。
冷たくて気持ちが良かった。
ストローを刺して吸い付くと
喉を通っていく感触に 途端に
ヒョンが心配になる。
「 ユノヒョン おかしいよ? 起きてるのに
僕のこと無視するんだ。」
ーーーうん、ちょっと今 放心状態
なんだそうだ。 お母さんに連絡しようと
思うんだけど… チャンミンどう思う?
悩んだ…
ヒョンはお父さんに反対され それでも
諦めきれずに 家出同然で頑張ってきた。
「 お父さんに連れ戻される… 」
ーーーうん、きっとユノも嫌がるだろうな。
でも こんなことになって 家族に黙って
いるわけにはいかない。今は あいつの
気持ちも聞けない。
「 僕が聞いてみる。 」
それで マネヒョンにもう一本
ジュースを買ってもらって 部屋に
戻った。相変わらずヒョンが
動くのは瞼だけ。瞬きだ。
「 ヒョン オレンジジュースだよ、
待ってね、ストローさしてあげる。」
ストローをさして ヒョンの前を
チラつかせた。
「 冷たくて美味しいよ。 」
それでも無反応だ。
意を決して チュウと吸い
ヒョンの唇を少しこじ開け
口移しに流し込む。
ーーーーコク…
飲んだ!
それだけで 思わず
抱きしめたくなるほどに
嬉しかった。
「 もうひと口飲む?」
そう聞いたら ほんの少しだけ
ジリと頭が振れた。
「 そっか。 あのね、ヒョン聞いてくれる?
お母さんに電話していいか、って
マネヒョンが。 どう?」
その瞬間 大きく瞳が開き
目尻から涙がこぼれ落ちた。
「 …ヒョン… 」
つづく。
短いですが コラボも終わったので
秘密の更新も少しずつ再開
できたらなぁ…と 思うけど
秘密って まだ需要があるのかしら(笑)
本館もそうですが 途中のお話を
自分のケジメのためにも きちんと
終わらせていきたいと思います。
とか 何度も言ってますが(笑)