今回のご紹介はエイス・オブ・ベイス(Ace Of Base)。
男性2人と女性2人のスウェーデンのグループです。
ジョナス(スウェーデン読みではヨーナス)
リン(正式名称はマーリン)
ジェニー(スウェーデン読みではイエッニー)
ウルフ(スウェーデンではよくある名前か、フジコ・ヘミングの弟もウルフ)
で構成されます。
ウルフ以外は兄妹。
バンド?いえ、楽器を演奏すると言う感じではないです。
作曲などは男性陣がします。
ボーカルは女性陣がします。
たまに男性陣がコーラス参加しているときもあります。
ジャンルはダンスやポップスかもしれませんが、レゲエに近いものがあります。
CDのブックレット解説では「北欧レゲエ」と表現されていたと思います。
でも、このハイファイ調のリズム、レゲエというより、
マックス・マーティン(Max Martin)というスウェーデン出身の世界的プロデューサー(最も売れた作曲家第1位はポール・マッカートニー、第2位はジョン・レノン、第3位がマックス・マーティン…)のリズムがこれ。
もともと、マックス・マーティンはある売れないバンドのドラマーでしたが、スウェーデンのシェイロン・プロダクションのプロデューサー、デニス・ポップ(変な名前だよな~)にスカウトされ、デニス・ポップのもとでプロデューサー業を修行します。しかし、デニス・ポップは1998年に亡くなります。
デニスの育てたマックス・マーティンという人物は確実に成長を遂げ、大物プロデューサーに進化していくのです。
さて、その過程でデニス・ポップとマックス・マーティンがプロデュースしたアーティストのひとつがエイス・オブ・ベイス。
はじめてプロデュースした「Beautiful Life(ビューティフル・ライフ)」は、それまでのただの北欧レゲエだったエイス・オブ・ベイスを新たなポップス路線へ導きます。
売れに売れたあと、マックス・マーティンのやり方は一旦プロデュースをやめて、アーティストに好きにさせて、売れないとか困ったとか、また組みたいときにまたプロデュースしてあげるのが定番の人なので、
「Beautiful Life(ビューティフル・ライフ(意味:美しき人生))」の入ったアルバムのあとのアルバム『FLOWERS(フラワーズ(意味:花))』はマックス・マーティンのプロデュースではなくエイス・オブ・ベイスが自分たちでみずからポップなヒットを作り上げました。
その後、次のアルバム『Da Capo(ダ・カーポ(意味:始めから))』でまたマックス・マーティンと組みます。
この『FLOWERS』『Da Capo(ダ・カーポ)』を出した時期、
メンバーのリンさんに精神的な病がありました。
「見られたくない」「写真に撮られたくない」という歌手には困った精神状態。
リンさんはコンサート中も物陰に隠れて歌う、ジャケットの写真にもぼやけて控え目に写る。(金髪の女性がリンさん)
このリンさんが前に出ないことで、ジェニーさん一人が歌っていた時期が『Da Capo(ダ・カーポ)』の時期にあったことをのちに認めています。
そこで、男性陣は女性陣をグループから外し、若い女性2人を迎え、
アルバム『Golden Ratio(ゴールデン・ラティオ(意味:黄金比))』をリリース。
長年のファンは引きました。
その違和感がわかったのか、この若い女性2人と組むのはこのアルバムで終わり、
その後、リンさんが見られたり写真に撮られることが大丈夫な精神状態を取り戻し、
アルバム『Hidden Jam(ヒデン・ジャム(意味:隠れた宝))』のシリーズをリリースしています。
私のプレイリストにはアルバム『Golden Ratio(ゴールデン・ラティオ(意味:黄金比))』はムッとしたので入っていませんが、それ以外は私が厳選したものが入っています。どんどん速いハウスのようなものはありませんが、おちついてるのに安定して楽しいリズムです。
これを押さえれば、マックス・マーティンのおなじみのリズムのルーツの故郷北欧スウェーデンの聴きやすさと北欧レゲエなスウェーデンのエイス・オブ・ベイスの聴きやすさが共通していたことがわかってきます。
レゲエ的なころ
ポップスに転向していく
だんだんミュージックビデオでふざけ始める(笑)
ミュージックビデオでふざけつつ、まだレゲエ感も残ります。
ここからまた北欧のポップスって感じです。
このへんからリンさん(金髪の方)、歌わなくなる・前に出なくなります。
一応映ってるけど…
日本人として、「東京ガール」というこの曲は聴いて知っておきたい一曲。
リンさん(金髪女性の方)カムバックのミュージックビデオ
リンさんが戻ってからもまだリリースは続いてるみたいですが、ここまで。
データ容量の問題でYouTubeはこれだけですが、
これらを含めた内容でSpotifyの私が作ったプレイリスト↓
では、また。