みなさん、テイラー・スウィフトがビリオネア(億万長者)になったことはご存知でしょうか。

 

The Eras Tourとそれの劇場公開、そして過去作の再録の販売で莫大な額を稼ぎ出しました。

しかし、その売り方にファンの中から波紋が。

 

 

 

前から少し私も思っていたことです。解説しましょう。

 

テイラーが昔、インターネット上の定額の音楽配信から全作品を撤退したとき、

私は『レピュテーション』のアルバムを手違いで2度インターネット上で購入するはめになりました。

 

その後、『レピュテーション』以降、テイラーは定額の音楽配信に再び全作品をカムバックさせましたが、定額音楽配信でないCDやレコード購入者だけにオマケ(アルバム『Lover』ではテイラーの日記だった)をつける販売方法を展開しはじめました。

 

そして、再録を発売するころから始まったのがいろんなバージョンを同じアルバム内容で販売する手法です。

基本的な曲の内容は全く同じだけど、ジャケ写が違う、全体の色が違う。

「テイラーズ・バージョン」だけでなく、テイラーズ・バージョンの「○○バージョン」。

テイラーの作品を集めるファンはコンプリートしようと新しいバージョンが出るたびに買います。

が、しかし、そのバージョンが買えるのは48時間以内の予約のみで、1度の送料がかかり、さらにまた違うバージョンが同じように販売されてまた送料を負担する。

 

その「○○バージョン」販売方法は最新アルバム『Midnights』でも展開されました。

最初は『Midnights』、その次は曲を増やして『Midnights 3am Edition』を発売、その次はコラボ作品を加えて『Midnights The Til Dawn Edition』を発売。

 

同じ曲だけじゃないからいいじゃないか、と思ったかもしれません。

配信の『Midnights The Til Dawn Edition』には「You Losing Me」という曲が入っていません。

この『Midnights The Til Dawn Edition』配信開始当時、『Midnights The Til Dawn Edition』のCDやレコード盤を買えば、特別に「You Losing Me」が入っていて聴けました。

実際、配信で聴けないことがわかっている購入したファンがYouTubeに「You Losing Me」をアップしていたのを私は見ました。

「買って聴くのって特別なんだ」とこの時、私も思ったんです。

でも、買った人はそのあと大きく裏切られます。

テイラーは、2023年11月29日に「You Losing Me」をあっさり配信してしまったのです。

買った人の買った意味って何だったんでしょう。

 

そして、The Eras Tourのチケットは争奪戦で、買いにくいトラブルも起こったり大変でしたが、そうやってチケットを取ったのに、

あっさりThe Eras Tourが映画で見られるようになりました。

チケット争奪戦なんだったんでしょう。

映画を見てやった~!と思った人、

今度は映画と同じ値段で配信されるって、

映画館まで足を運んだの、何だったでしょう。

 

実のところ、彼女は原盤権にこだわって再録しましたが、

それは聴くほうにはあまり関係ないです。

原盤権が自分のレーベル(レコード会社)になくて困るのは彼女だけ。

曲をコンサートやイベントで使用する(パフォーマンスする)ときに、原盤権を持つレコード会社に曲の使用料を支払わなければならないのは彼女であり、観客じゃない。

 

実際に、原盤権を自分が持っていなくても、作曲した・作詞した・声を提供した・演奏した印税が、再録じゃないもともと昔録音したほうを買ったり配信を聴いたりしても、彼女にはちゃんと入るのです。

 

それに、もともとビリオネア(億万長者)でなくともそれに近い資産を持っていて、原盤権を買おうと思って買えないわけないです。

印税がたくさん入ってるのに、資産があるのに、ハリウッドであれだけの力を持っているのに、本当は原盤権を買えないわけないんじゃないかと思います。

 

彼女はスピーチで「私は女性音楽実業家になる」と言っていました。

その通り、実業家というのは資産を形成する人なので、音楽で贅沢な暮らしをするのだと言っていたのですし、それは悪いことではない。

その「女性音楽実業家になる」夢を元カレのジェイク・ギレンホールに話したときに笑われたか変な顔をされたとかと歌ってもいる。

 

そして、彼女はインタビューで「いつまでもこの仕事はできないとわかっている。長くできても35歳くらいまで。」とも言っていたので、

引退する時期を考えて、今のうちにとにかく売って稼ぎたいし、音楽実業家として成功してしまいたいと思っているのだと、私は感じています。

 

それは、悪いとは一切思わないです。

批判しているというより、解説しています。

それよりも、彼女の作品を買うとき、賢い買い方をすることを覚えることが、

金銭的に危機に追い込まれないでファンを続けるには肝要かと思うのです。

 

だから、私は彼女のCDを買わないんです。再録は追加された分しか聴かないんです。

 

商売してる、例えば化粧品会社とかに、素直に言われるがまま従って買うと無駄なもの買わされるようなものだと思います。

「こちらは良い商品になっております」と言われて考えずに買えばそれはすぐお金なくなりますから。

彼女は「音楽を売って実業家になりたい」ので、「音楽を売る行為をしたい」ということだから、その手段がどうでも、そうしたいんだと思うんです。

だから、インスタでもいつも最新アルバムの宣伝がトップに来るようにしてるんじゃないかと思っています。

 

彼女のインスタ、「こちらは○○という商品になっております。良い商品ですので、ぜひ、手に取って頂いて。」みたいなインスタだよな~、と思って見ています。

女性音楽実業家なんだもん、しかたないさ、とも思ってます。

 

嫌いでないし、ファンでないわけでもないけど、そういう側面から見てる部分があるんですよね~。

アンチじゃないです。彼女の曲はめちゃめちゃ聴きますし。

ファンはロボットじゃない。みんな同じように感じるファンばかりじゃないですよ。