https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240503/k10014439191000.htmlhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20240503/k10014439191000.html




20年ぶりとなる新たな紙幣の発行まで3日で、あと2か月です。企業の間では新紙幣に対応するため精算機などのシステムを更新する作業が進められています。

新紙幣の発行は、ことし7月3日に始まります。

▽一万円札は「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一
▽五千円札は、日本で最初の女子留学生としてアメリカで学んだ津田梅子
▽千円札は、破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎の
肖像がデザインされます。

紙幣のデザインの変更は2004年以来、20年ぶりで、
▽偽造防止の強化と
▽誰でも利用しやすい「ユニバーサルデザイン」の導入が目的です。

新紙幣の発行まで3日で、あと2か月となる中、企業や個人事業者の間では新紙幣に対応するため、精算機や券売機の買い替えやシステムの更新作業が進められています。

財務省によりますと、発行開始までに
▽金融機関のATMは9割以上
▽鉄道会社の券売機、大手コンビニやスーパーのレジは
8割から9割で更新などが完了する見通しだということです。

財務省が、決済システムのメーカーなどでつくる「日本自動販売システム機械工業会」に聞き取りを行った結果、新紙幣に対応するための設備投資による経済効果は、およそ5000億円に上ると試算されています。