目が覚めると翌日です。10時半くらいかなと思います。
こんなにつらいと思っていませんでした。
人生でいちばん辛かった日々がはじまりました。
(この日の記憶はあいまいで、後に看護師さんに聞いて確認した点もあります。)
目覚めた瞬間、薄暗い病室の中でした。目線の先に看護師さんが見えました。
かろうじて手をふります。
あ、手ふってる!と気づいてくれました。
このとき、ICUの看護師さんも頭元にいてくれたみたいです。
とにかく気力が出ない。動けない。話せない。見えない。
顎と首回りの熱感がすごい。
頭にギブズをまいているので頭がおもい。
何も考えることができない。
スマホを持つこともしんどい。
顔がはれすぎて目もはれていて目が開けられず、
わずかな視界の隙間からLINEを打ちます。
後から見ると、誤字だらけで何のことを言っているのかわからないメッセージもありました。
14時過ぎに主治医ではない別の先生がきてくれます。
主治医は今日これないということと、「何か聞きたいことはありますか?」と聞かれました。
あまりにも事務的な言い方&あなた誰?という思い&話す気力がないので、
「、、、っない(低い声)、、!!!」とだけ言い捨てました。
ごめんなさい。でも丁寧に答えられる気力はどう考えてもありません。
一文字一文字を発するのがすごくつらくて、ない「です」ということができないんです、、。
頭のギプスをとってもらい、鼻の下と顎周りのテープが汚れてしまっているので、
上から新しいテープを貼ってもらいました。
ギプスがとれるだけでかなり開放的です。
髪の毛の不快感がすごくて、看護師さんにヘアブラシをしてもらいますが、
髪がからまっているのと、猛烈に乾燥しているせいで静電気がすごく、
あきらめました。
今日はごはんはありません。
歩く練習がはじまります。
ゆっくり起き上がると、突如猛烈な吐き気がきました。
看護師さんがすっとんでどこかに向かい、
急いで吐き気止めを点滴してくれました。何も食べてないので何も出ません。
全身麻酔の副作用らしく、若い女性は特に吐き気の症状が出やすいらしいです。
少し休み、薬がきいてきたころにもう一度起き上がります。
大丈夫。
でも、とにかく憔悴してしまい、すごくしんどかったです。
歩く練習を再開します。
ひとまずベッド脇に立ち、「、、、どこまでですか?」と聞いたところ、「このフロア一周かな。」と言われ、
とてつもなく不可能なことに思えました。本当に体が憔悴していました。
首をふり、「それは無理。」と伝え、病室の入口までを1往復しただけで、すぐ横になりました。
今日の歩く練習は終わりです。
体についているバルーンは、明日自分でお手洗いに行けたら、抜けるとのことでした。
また、ものすごく鼻血と鼻水が出ますが、骨がゆがむのですったりかんだりしてはいけません。
自分で吸引します。
これがとにかくつらい。息ができない。苦しい。
とにかくつらい。4人部屋というストレスも相まって、
はやく朝がきてほしかったです。
つづきます。