面接からおよそ一ヶ月後に、普通に郵便で永住権が届いてました!

 

アメリカありがとう、弁護士さんありがとう、ボスありがとう、という感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

弁護士費用及び申請費用総額大体百万円程の費用を全額負担してくれたボス。

感情の起伏が激しい方でぶつかることも多々あったけども、この人のおかげで私は人間として成長ができ様々なことを学ばせて頂いた。

その分仕事はきつかった。それでも仕事の帰りに同僚と一杯飲んで話せば翌日にはまた新しい気持ちで毎日通っていた。みんな本当に助けてくれてありがとう。

 

そのわずか数ヶ月後に私は遠距離していた彼と婚約して2020年後半に彼のいるカリフォルニアに引っ越すということでボスからも了承を得ていました。

 

この頃2020年の始めは、なんだか中国でウイルスが流行っているらしい、まぁここまでは来ないよね、あれでもなんか患者さん減ってきた?私たちがアジア系だから?あれなんで私の隣に電車の中で誰も座らないんだ?私がアジア人だから?と、マフラーとサングラスで顔を隠して通勤し始めた頃でした。

 

そんな頃、住んでいたアパートの大家さんに二月いっぱいで家を売るからもう住めないと言われました。以前からその話は聞いていたので遂にその時が来たかという感じで受け入れました。

 

今からたった半年住む家を見つけるのか??と迷っていた私の背中を教えてくれた親友は、もう充分やったから、少し早いけどカリフォルニアへ行けと助言してくれました。それから彼に相談し、一ヶ月以内に二人で住めるアパートを探して欲しいとお願いしました。最大の難関は、ボスでした

 

 

当然ボスは、永住権取得した瞬間婚約してさっさと退職って何なの?と呆れていました。しかし、この時の決断がコロナ渡米によって本当に正しかったんだと後で鳥肌が立つわけです。

 

この時ニューヨークに一人で留まっていたら、おそらくコロナで死んでいた。2020年の頭にニューヨークはコロナで大勢の方を亡くしました。多くの医療従事者も、私の以前の同僚も命を落としました。

 

2020年2月29日に、片道航空券でニューヨークを後にしました。

車に荷物を詰めて業者の方に移動もしてもらい、引っ越し当日の朝までギリギリでアパートを掃除し、最後のニューヨークピザを親友と食べて、2006年からお世話になったニューヨークを去りました。