パパとママと涙の別れをして 渡韓後、ちょうど1ヶ月。

野暮用で一時帰国もしたけど。



当初は2週間予定のご両親との同居も、韓国の欠陥工事の代償で

丸一ヶ月となると、緊張感がほぐれ 猫の皮も剥がれ 

そろそろ わたしの だらしなさがバレてるのではないかと ヒヤヒヤの毎日。



ママの韓国ドラマのせいで、あまりにも韓国のシオモニに対しての

恐怖感が高まっていたけれど、

お調子者のわたしと、韓国人にはクールなお義母さまとは

一部を除いて、至って良好な関係。



一部とは、わたしたちの生活で決めないといけない事があると、

ジュニ君が関わってると お義母さまは口を出したいし、

やっぱり わたしとは意見が食い違うので、

その瞬間は お義母さまが わたしを憎む瞬間じゃないかと思うわ。




それ以外は、普段お義母さまと行動してるので 

二人きりの会話で 点数稼ぎに徹した。



ほどんどは、ジュニ君のことを話して

わたしがどれだけジュニ君のことを気にかけてるか。


更には、ジュニ君のお義姉さんとも仲良くして

自分の娘の話をわたしから聞くと、やっぱり喜ぶよね。


アメリカに居る非常識な お義兄さん夫婦の話をする時は、


「お義兄さんには失礼だけど、正直、お義兄さん夫婦を見てると

わたしも気をつけないとって思います。

ジュニ君も お兄ちゃんは 結婚して性格が変わっっちゃった。

って言ってるように、

お嫁さんによって、旦那さまは 他人からの見方が変わってしまうから、

わたしの態度によって ジュニ君が他人からの評価が変わるって

肝に銘じて ちゃんとしたいと 思ってます。」


なぁんて ケナゲに言ってみた。


お義母さまも、
「うりえぎがそう言ってくれて安心したわ。

 結婚前はお兄ちゃんも いい子だったのよ。

 兄嫁のことは、近くに居るわけじゃないから 今は何もいえないの。

 あなた達の結婚が終わって落ち着いたら、監視しにアメリカに行くわ。」



って。 わたしは嫁として、勝利の気分だわ。

これからもチクチク、兄嫁の事 落としていこ~っと。

ただ問題は、兄嫁が妊娠して 今年の10月に子供が産まれるってコト。

嫁は憎くても、初孫は可愛いからね。 

それまでに何とか、大嫌いな兄嫁への 仕返し計画を完成させなければ。



あとは、ジュニ君とお義母さまと 3人で話してる時。

お義母さまと 意見が合わないコトへの苛立ちで、

ジュニ君が お母さんに悪い言葉遣いをしたら、

即行、ジュニ君の口をフサいでみる。

わたしは、お義母さまの味方です~アピール。

コレ、結構効くんだよね。

後で お義母さまから、

「ジュニ君は、昔から怒るとああいう言い方するから気にしないでいいのよ。」

とか 言われる。



お義母さまとの良好な関係の掟。


その1・・・会話はジュニ君中心。ジュニ君の兄弟のこともよく話す。

その2・・・決め事の時は、意見が食い違ったら わたしは知らん振り。
    予めジュニ君を洗脳してから、ジュニ君と話してもらう。

その3・・・ジュニ君とお義母さまの言い合いの際は、お義母さまの味方のフリ。

その4・・・愛する人の母親だ、という感謝の気持ちは忘れない。



人生、こんな計算だけでは やっていけないけど、

まずは国も違うし、お互い全然知らないんだから、

第一印象付でアピールしてから 始めないとね。

後は、今後の実技試験だわ。



今まで散々、韓国人のこれが嫌い あれが嫌いと言いまくったけど、

やっぱり一概に「韓国人はこうだ。」とも言えないね。

1ヶ月住んでみて、韓国が 好印象だった部分なんて一切ないけど。


それでも一番怖かった 人間関係には恵まれて、

面倒くさいこと ほとんど無いし、

周りの人が わたしのこと よく可愛がってくれる。



だから暫くは、敢えて無知で ぶりっ子して生きていけば

1年は幸せに生きていけそうだわ。



わたしたちの引越しは、今週も出来そうに無くて

来月頭になってしまう気がするけど

多分、将来も同居することなんて無いから

1ヶ月だけでも一緒に暮らせて、良かったんだろうなって思うわ。



これ以上 住むと お互いに良くないけど、

一ヶ月なら お互い 良い所だけを見せて生きていけた。



ジュニ君が 良くも悪くもイメージ通りの韓国人とはかけ離れてるように、

シオモニも 確かに「韓国人独特」の傾向はあるけれど、

決して ドラマに現れるような シオモニではない。


もしかしたら、日本の田舎に嫁いでたほうが 

「渡る世間は鬼ばかり」に出てきそうな嫁いびりがあったのかもしれない。

なんて思うと、


ちょっと干渉が多い、おせっかい好きな お義母さまだと思えば

これからも仲良く やっていけそうだわ。


ただ、お互いに 適度な距離は保って頑張るわ。