羽田に着くと、
体調を心配してパパとママがお迎えに来てくれた。


車内でパパとママに、韓国であったことを話した。

眠ていてもお腹痛かったので、救急病院に連れて行ってもらい、
食べられない私の為に、毎日重湯やお粥を用意してくれ、
とてもお世話になったことを話した。


これは、ジュニ君とお義母様はわたしが具合悪い時も、
親身になってくれるからわたしの心配はしないでって安心させる為。



それからジュニ君の時計のことを話した。。

パパは、
そういう時計は機械好きな人にはたまらない時計だからね。
いいと思うよ。



と、いつもどおり言葉数少なく言った。



そしてママも…

渡韓する時に、
あちらのご両親とお兄さんお姉さんに、
10万ずつでプレゼントを考えてるのだけど、何がいいかしらね。


いくら習慣が違うから何もしなくてもいい、と言って下さっても

習慣は頭で整理つけられない場合があるのよ。


うちも予想外の出費が多かったから、十分にはしてあげられないけど、

うりえぎが、肩身狭い思いをしなくてもいいようにはしてあげるわよ。



と、言ってくれた。




感謝しきれない程のパパとママの気持ち。


心配ばかり掛けて、いつまでも、どうしようもない娘でごめんなさい。


ジュニ君もわたしも、これから先は常にお互いの両親のことを考えて、
感謝して、
期待を裏切らないように幸せに生きていかないといけない。


ジュニ君のご家族へプレゼント。
残念ながらミンクのコートはとても買ってあげられないけれど、
悩んだ結果、こんな感じでどうかしら。


お義母様にはミキモトでネックレス、

お義父様には、ゴルフクラブ等のセット、

お義兄さんには、パソコン等の機械類、

お義姉さんは…お洒落好きじゃないから、まだ悩むわ。。


そして、わたしの嫌いなお義兄さんのお嫁さんには、どうするべきなんだろう~!!!!
兄嫁も、海外に居ても、家族と考えてあげるものなのかな?


今後、お世話することはあっても、
兄嫁が改心でもしないとお世話になることはなさそう…

そもそも韓国に戻ってくるのかも分からないし。


でもあの兄嫁、自分だけプレゼントがないと、また機嫌悪くなるんだろうな~。
いっそ知らないフリして、無視するのもいい案かと思うんだけど。



家に帰って、すぐにお義母様にお礼の電話をした。

韓国語で電話は苦手なんだけど、いい嫁になるポイントのため頑張った。


それから、ジュニ君の欲しがっていた時計を見に行った。

当たり前だけど、免税価格より20万近く上乗せされていた。


パパはOKしてくれたけど、当初用意してくれた金額の

オーバー分は、わたしが負担することにした。


無い貯金が更になくなっていく~(T-T)


仕方がないわ。


愛するジュニ君の為に、
シオモニの為にも
一番喜ぶものを買ってあげたいもの。


アメリカに居る時からジュニ君が欲しがっていた時計ブランド。


IWC
インターナショナルウォッチカンパニー、だって。

全然ひねってない変な名前だよ…
なのに、何故こんなに高いのか。。

カジュアルラインの安いのでも、
価格.comで40万ちかくはするよ。

とはいえ…わたしがいくら欲しいバッグが安いからって、
正規販売じゃなくて、ドンキとかディスカウント店で買われたら…

自分が嫌なことは、人にはやめておこう。。

と思うとやっぱり、韓国の免税で買っておけばよかったぁぁ…


アメリカに居る時、ジュニ君も…
ニューヨークのHARRY WINSTONに憧れるわたしに同じことを思っただろうか(笑)


これで、おあいこだわ。




そして韓国で私が帰国した夜、
ジュニ君とスカイプをし始めたら、

家に帰ってパソコンの前に着いたばかりのジュニ君が、
お義母様に呼び出された。



そして画面の前の、お義母様

「話が長くなるから、体調が悪いうりえぎは先に寝てなさい」

と、ジュニ君の部屋に入ってきたシオモニに言われた。



怖いんだけど。


だってまだ21時なのに、わたしを先に寝かせる程に込み入った話しって…??



わたしはさっき車でシオモニに泣かされたことも、
ジュニ君には言い付けもしてない…。


インテリアも全部お義母様の仰せの通りにって譲った。


ジュニ君を呼び出して、話し合う程の事なんて他に何があるの?


いくらコロコロ話しが変わる韓国人でも、


今現在、お義母様の意見が一番優先される状態なのに、

これ以上変えてお義母様にいい条件なんてないハズなのに。



と考えながらも、ジュニ君の部屋にお義母様が入ってきた以上、
わたしは何も言えない不安なまま、スカイプを切った。



0時過ぎ、

戻って電話をくれたジュニ君から聞いた内容は、衝撃的だった。



今日空港へ向かう車中でうりえぎと沢山話した。

少しきつい事を言って、うりえぎを泣かせてしまった。

だけどうりえぎは泣いた後、結果的にお義母さんが泣かせたのに

それでもお母さんを責めずに、

お母さんの気持ちが分かるって言ってくれた。

泣いたうりえぎが謝って、そのあともずっと笑顔で振舞ってくれた。

うりえぎは、とても出来た子ね。

お母さん、もうそういう話はしてはいけないと思った。


その後も生計の話をしたら、

少ないお金でも貯金するって言ってた。

家計が厳しいの分かってるから、お母さんが援助するって言ったのに

うりえぎは二人で頑張ります。と断ってくれた。


ジュニのお兄さんと兄嫁を見なさい。

貯金もせず、仕送りしては全部使ってお金が無くなっては連絡をよこして、

親に仕送りをもらうのをなんとも思ってない。

だけど、うりえぎはちゃんと二人での生計を立てる覚悟をしてる。


この子だったら、ジュニを安心して任せられると思ったよ。



だから…当初婚約指輪以外なにもしてあげないっていう話だったけど、
兄嫁にしてあげた分と同じだけ、うりえぎにもしてあげようと思う。

あとから兄嫁にはしてあげて、うりえぎにはしてあげなかったって
お母さんが後悔したくないから。


結婚指輪のこと。


うりえぎは肌身離さずするって言ってたから、
やっぱり1番欲しいのじゃなかったらかわいそうでしょう。

結婚指輪を二人違うブランドをするのも変だから、
二人ともTIFFANYで、うりえぎが欲しがったデザインのリングにしなさい。


既に今日は、頼む予定だったブランド会社の社長さんには断ったそう。


次に、家のリフォーム問題について。


住むのはジュニとうりえぎだから…
全部、ジュニ君とうりえぎがやりたい様にやりなさい。

特にキッチンは好みじゃないと、料理を作ることすら嫌になる。

全部で4000万ウォンを超えても、お兄さん夫婦への仕送りしてる1年分にも満たない。


そして最後に…

韓国でお嫁さんに指輪の他にカバンや時計など欲しいものをプレゼントする習慣。

本当は免税店でジュニ君にあの時計を買ってあげたら、

うりえぎにもシャネルのバッグでも買ってあげるつもりだった。

だけどジュニがもらったかもらってないかは、もう考えないわ。

兄嫁にプレゼントしたものと同じ代金から婚約指輪代を引いて、

残り80万円、現金で使うのではなくて
バッグや時計うりえぎが欲しいものを買ってあげなさい。



と、わたしに伝えるようにジュニ君に言われたと。。



どれほど嬉しかったか。

モノをもらえる以前の問題で、お義母さまが私を信頼して下さった。

その気持ちだけで今まで私が言ってた、わがままを全て謝りたくなった。


ジュニ君に、

お義母さまの気持ちが嬉しいから、本当にありがとうって伝えるようにと、
だけど、リフォームはわたしはもういいから、お義母さまの提案の通り続行してとお願いをした。
お金は受け取れない旨も。



でもお義母さんは既に決めて、

うりえぎへのお金はジュニ君の口座に振り込んでしまったし、

指輪も既に断ったから、今更戻せない。

リフォームはお義母さんが話さないと何も進まないから、

これはお母さんの気持ちだと思って受け取るしかないと言われた。



正直、全てそれ以上に私が恩返しする自信もなくて…

もらうことが不安なんだよね。


本音を言うと、リフォームだけはわたしの使い勝手がいいようにしてくれたら、

と思うけど、それ以外のはただの欲だからね。

受け取り辛いよね。


お義母さまに認めてもらった!
と素直に受け取った方がいいのだろうか。


何より、兄嫁に勝った!というのが一番うれしいけど。


でも韓国人のお義母さんのコトだから、
また明日には何があるか分からないよね。

それにしても韓国には、何故結婚に何も関係ないプレゼントの風習まであるのだろう。


あーどうしたらいいのか分からない。


お義母さまの行為をも無駄にする嫁か。

行為を素直に受け取る、欲深い嫁か。

どちらを選べが賢明な嫁となるのだろうか。。。