12月3日付けで東京新聞に素敵な記事が掲載されたので、ご紹介させていただきます。
東京新聞ノコト@choukanne
毎月第1土曜日の朝刊最終面の「再読 あの言葉」のコーナー。3日は #フィギュアスケーター #羽生結弦 さんの言葉です。2015年12月8日の紙面から。羽生さんは7月に競技会からの引退を宣言。11月にプロ転向後、初の… https://t.co/xI39ap3hkd
2022年12月03日 10:26
まずは、アーカイブ記事のご紹介。
初出は、2015年12月8日の東京新聞朝刊だとのことです。
変化こその永遠
◼️氷の上に刻まれる軌跡が美しい。
フィギュアスケーターの足元を見ると、円やS字の華麗なラインが激しくもしなやかに表現されている。リンクの上の氷には、選手が滑る様々な模様が描かれる。
ソチ五輪金メダリストの羽生結弦選手(ANA)は今、何を表現しようとしているのだろう。
11月のNHK杯では突然、SPで4回転ジャンプを2本組み込む構成に変更した。フリーは今期から陰陽師・安倍晴明をテーマにした「和」の振り付けに書き換えた。冒険的な試みだった。
鬼気迫る表情に思わず息をのんだ。実はこの写真は試合ではなく、前日練習のものだ。
この翌日、羽生選手はSPで106.33点、翌々日のフリーで216.07点の新記録を出した。その秘密がこの表情に隠されていると思った。
人は安定を求める生き物である。変わることは怖い。だか、変わることでしか手に入らないものもある。フィギュアスケートではシーズン中に演技構成を変えることは極めて少ない。
「挑戦という形。自分は絶対王者だと言い聞かせていた。」
強い決意が世界最高得点を生んだ。
明治時代の思想家で美術運動家でもある岡倉天心は「変化こそ唯一の永遠である」との言葉を残した。米国の経済学者・ドラッカーは「昨日を捨てよ」と説いた。
王者ゆえに変わるという生き方。氷に刻まれるのは図形だけではない。◼️
変わる勇気と変わらない決意
◼️これまでの常識を打ち破るようなアイスショーだった。通常、アイスショーは何人かのスケーターで行うのが一般的だが、今回は羽生さん一人。約90分間の長丁場、一人で八つの演目を滑るなど、普通は体力がもたない。画期的といっていい試みだった。
プログラムも、試合と同じ6分間練習や、氷の上に映像を投影するプロジェクションマッピングを取り入れるなど、斬新な演出が目を引いた。羽生さんはショーの演出にも深く携わったそうで、今後は演出家としての道も模索していくのだろう。変わることを恐れない姿勢がすがすがしかった。
一方で、変わらないものもあった。
7年前と同じように鬼気迫る表情でリンクを滑っていた。もちろん、笑顔も多かったが、演技は真剣そのもの。選手時代と変わらない決意を秘めた眼差しに圧倒された。
幕間、羽生さんは観客に「僕にとっては競技をやっているのと何も変わらない。これからも選手って呼んでもらえると嬉しい」と呼びかける場面があった。
トップアスリートの存在意義の一つに「挑戦する姿を見せること」が挙げられるならば、そこにはプロもアマも、現役も引退もないはずだ。
「今できることを目いっぱいやって、フィギュアスケートの限界を超えて行けるようにしたい」
変わる勇気と変わらない決意を胸に、羽生選手の挑戦は今も続いている。◼️
(ライター:谷野哲郎・元運動部長)
「羽生さん」と語りはじめながら、最後には「羽生選手」と呼びかけてくださっているのが嬉しいですね。横浜公演初日(メディアデー)の感想を、開催中の八戸公演に合わせてエール発信してくださったのだと思います。
「変わる勇気と変わらない決意を胸に羽生選手の挑戦は今も続いている」
『プロローグ』全編が羽生くんこの精神に貫かれていたと思いますが、敢えて代表的なシーンを挙げるとすれば、写真でも掲載されている、この「ロミオ&ジュリエット」の雄叫びですね。
(同じく2022.12.3東京新聞より)
あれはまさに、あの2012年の「伝説のニース」の咆哮と同じ!
↓動画主さま、感謝してお借りします🙇♀️
「ェエイッ!」という叫び。横浜2日目の観覧でしたが、この瞬間、ビリッときました。まさに「鬼気迫る羽生結弦」を目の当たりにできた、その歓喜です。
こんな純で熱い魂を残しながら、スケーティングはより洗練されて、ジャンプもステップも余裕を持って実施されているかのよう。とりわけ『いつか終わる夢』のどこまでもシームレスに伸びていくスケーティングは凄かった…人ではない感に溢れていて、いったいどこまで進化されていくのかと、嬉しい驚きに浸るばかり。
そんな風に横浜で観る者を歓喜のるつぼに叩き込んだ御仁でしたのに、更に1ヶ月を経た八戸公演をご覧になった方々からは、羽生くんは更に進化している、との感想が続々と寄せられているのです。
私達ファンが大好きな、純粋な眼差しを持つ「羽生結弦選手」のままで、更に深い「スケート道」を目指してくださっているからこそ、「アスリート羽生結弦」が与えてくれる感動にはこんなにも際限がないのだと、改めて感じました。
「変化こその永遠」すなわち「進化こその永遠」。
いつだって「今が一番上手い」羽生くんです。
「引退」ではない。
現在進行形で前人未到の挑戦を続ける「アスリート羽生結弦」の姿を広く一般の方々にも知って頂きたい。
東京新聞さま、今、この素晴らしい記事を掲載してくださり、本当にありがとうございました🙏
余談ですが、
羽生選手の「魂の咆哮」…私が実際にこれを聞けたのは、2021年ドリーム・オン・アイスでの「マスカレイド」以来のことでした。
今日、12/4(日)は『プロローグ』休息日。
羽生くん、どうか身体をゆっくり休めて、味の素さんの餃子もたっぷり食べて、5日(月)の千秋楽に備えてエネルギーを補給してくださいね。
この『プロローグ』を、羽生くんが心から満足できる演技でしめくくることができますよう、千秋楽の大成功を、祈念致します🙏
ねこまさむねくんは、いつも羽生くんを見守ってくださっていますね。
八戸初日で、羽生くんが「豆腐メンタルなので」とか「豆腐の角に頭ぶつけたら倒れちゃう」とか発言したからこその↓ですね。
ねこまさむね【公式】@nekomasamunecom
仙台の寒い夜にあたたかい湯豆腐もいいですね https://t.co/ZWD3ovOEwS
2022年12月03日 17:42
いつも温かいレスポンスをありがとうございます🙏
…とはいえ、2日目の「ナメクジみたいなメンタル」発言の方はスルーで良いと思いますから、どうぞ。
↓aiaさま、感謝してお借りします🙇♀️
aia@from_it3yz
お豆腐もナメクジも例えまで振り幅あり過ぎ可愛すぎ🥰羽生くんが人一倍繊細で気遣いの人で優しさのかたまりなのはわかってるつもりでもこんな風に言われたらますます真綿で包み込みたくなる🥺こんな時イタリアでは「手袋をして扱いたい」と言… https://t.co/d0qazPYOi6
2022年12月03日 17:42
カジュアルな場面での、羽生くんの言語感覚って、時に謎で、なかなかに個性的ですよね。時々スベる羽生くんも可愛くて大好きです。