今と、そしてこれからと | 小鳥玩具店宇里と愉快な仲間たち

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ウリ、カデナ、ヒカリ、そして天国のキズナ
幸せな日々を小鳥玩具店宇里が呟きます

たいへんお久しぶりの更新となってしまいました。

 

7月から製作しておりましたお客様のアスレチックは、あと10日ほどですべての発送を完了する予定です。

 

ここまで製作させていただけたことに、、心から感謝申し上げます。

 

また、私の怪我の状況から、返金をご選択くださったお客様には、苦渋の選択を強いてしまい誠に申し訳ございませんでした。

 

 

その後、事故の後遺症などをご心配いただくメールをたくさんいただいて、本当にありがとうございました。

 

事故の示談も終了しましたこともあり、ここで皆様に現状とこれからをご報告させていただきたくブログの更新といたしました。

 

 

6月3日に、私は自電車で車に轢かれました。

 

幸い大きな怪我にはいたりませんでしたが、両手を強く打ち付けたことから

 

手首のTFCC損傷を受けました。

 

TFCC損傷とは、手首にある細かい骨や靭帯が衝撃によって損傷を受けることです。

 

連日のリハビリによって、左手はほぼ痛みもなく正常な範囲の稼働もできるようになりましたが

 

右手の回復は見込めず、稼働範囲も限られた状態となりました。

 

では右手はどのような状態かと言えば、日常生活の中では、フライパンが持てません。

 

ハンガーにかかった洗濯物を持つことができません。

 

「捻る」という動作ができないので、ドアノブを回して開けることができなかったり、ぞうきんを絞ることができません。

 

日常的には装具をつけて生活しています。

 

アスレチックの製作については、創意工夫のもと、あらゆる手段で製作してまいりました。

 

しかしながら、数時間の作業の後、右腕は腫れあがり痛み止めを飲んだり湿布を貼ってクールダウンさせ

 

リハビリで腫れを引かせて、また作業するという日々でした。

 

 

そんな中、辛いとか痛いとかの前に、私は製作させていただけることが嬉しくて仕方ありませんでした。

 

無から有へと変えることのできる物作りは、物作りをされている方にはどれだけ楽しいことであるか、胸躍ることであるか

 

ご理解いただけるかと思います。

 

私はこの怪我により、今後の製作を諦めていました。

 

お取引様にも、継続的な納品は不可能なことから、製作者の引継ぎにご協力させていただきました。

 

いままでのような製作・販売は不可能です。

 

けれど、私は物作りを諦めることができません。

 

動かぬ腕でも、できることがあるはずです。

 

宇里は、無くなります。

 

けれど、新しいなにかを始めようと思っています。

 

できることは限られています。

 

けれど、限られた中でできることもあります。

 

宇里でご迷惑をお掛けした皆様には、ご理解いただけない部分もあるかと存じます。

 

それでも、私は物作りをすることで生きてゆきたいのです。

 

 

これまでのように、受注製作などは不可能ですから、どんな販売方法になるかはじっくりと考えさせていただきます。

 

また、同じようなアスレチックができるかどうかもわかりません。

 

それでも、もしも応援してくださる方がいらっしゃったら

 

どうか支えていただきたくお願い申し上げます。

 

右腕が使えないなら、足を使えばいい。

 

今はそう思っています。

 

 

 

宇里の廃業を決めてから、アスレチックをお送りしているお客様に添えさせていただいた手紙をここにも載せさせていただきます。

 

 

 

ぼくね ひとりでつまんなかったんだけど

 

あるひ ぼくのめのまえに おっきいおもちゃができたんだ

 

のぼったりゆれたり とってもたのしいんだ

 

でね ままっちがわらってるの

 

だからぼくは もっとたのしくなったんだ

 

みんなも たのしいかなぁ

 

 

 

あたし ぶらんこがだいすきだったの

 

でも びょうきになって あそべなくなってつまらなかったわ

 

あたしのおへやに このあいだぶらんこができたのよ

 

ゆらゆら ゆらゆら

 

あたしとってもたのしいの

 

どんなことがあっても あたしからぶらんこをとらないでね

 

 

 

ぼくがてんごくのキズナおにぃちゃんにあったとき

 

おにぃちゃんは こういったんだ

 

げんきになって たくさんあそびなよって

 

ぼくはげんきになったよ

 

だから おにぃちゃんのいうとおり たくさんあそぶんだ

 

そしたら ぼくは きっといまより しあわせになるんだ きっとね

 

 

 

インコを飼い始めて、その魅力に取りつかれたひとりです。

 

さまざまなペットが溢れる中で、インコに出会ったご縁は神様の贈り物だと思っています。

 

私たちをこんなにも幸せにしてくれるこの子たちにできる恩返しは、この子たちが楽しんでくれること。

 

そのために、宇里は日々製作をしてまいりました。

 

予期せぬ事故で、アスレチックをお届けできなくなったことは、心底無念であるとともに

 

この子たちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

せめて、最後に製作させていただいたことに、心から感謝申し上げます。

 

みなさまの愛鳥ちゃんと、そして飼い主様が幸せでありますように。

 

またいつか、お会いできる日を楽しみにしています。

 

 

小鳥玩具店宇里 佐藤有里