監督交代。
まさかのJ2最下位で大分トリニータの監督が交代。
この2年試合を見てないので何が起きているか知らないのですが、ちょっと思うことを。
これだけ不振が続いても続投してきた理由は、J1への昇格という実績、一貫した攻撃型のチームづくり、そして何よりトップリーグの空気感を体現できる人だったからかなと推測します。あとはフロントにとってコミュニケーションしやすかったのかな。
これらは基本的によかったと考えるほうが健康的です(笑)。
しかし、現状大変なわけです。少なくとも法人規模、年俸総額、スタジアム等の環境、行政の支援、サポーターの数、そういう客観的な指標から考えればさすがにここまで落ちるのは異常事態。
「どーすればいいんだ?」と関係者は頭を抱え続けてきたことでしょう。
球団マネジメントもよくわかわないしサッカーの専門家でもないし、ファンミーティングとかに行くでもなし、もちろんご意見メールも送らないので、ブログにちょっと書いてみます。ざっと見た限り同じこと言う人はいないので、書く意味はあるかなと思います。
(ちゃんと意見しない最大の理由は現状を知らないのでまともな判断するデータがない。マネジメント、チーム戦略・戦術、現場の空気)
「現代サッカーを放棄すること」
結論はこれです。トータルフットボールはいらない。今日練習でやった「攻守の切り替え」とかやめてしまう。J1では通しないけど、J2の上・中位に安定まではいける。
システムは4ー3ー1ー2をベースに。
サイドバックの上がりは基本しない。90年年代イタリアのカテナチオに近いぐらいディフェンスをガチガチにする。スリーボランチで、攻撃は3人で行う。それとセットプレイ。
金をかけるのは、まずボランチの真ん中。ここだけは攻守両面できる人。そしてボランチがディフェンスラインに吸収されないようコントロールも。前の3人が守らないので積極的なプレスを続けるスタミナも必要。
続いてツートップの1人。ツートップはどちらもドリブラー。縦に仕掛けるタイプ。ポストプレーでのキープはチーム戦術として捨てる。高いラインの裏か、足下につないだら突破をはかること。ここは、できれば外国人、てかブラジル人。もしくは育成枠で獲得した若い選手。トップの3人全員に金を使えたらラッキーはラッキー。でも、他のポジションとのバランスで金を使う。
センターバック二人も要。高さとパワーが必須。攻撃にさらされ続けるのでメンタル・守備力への自信はあったほうがよい。チャンスのセットプレイだけ必ず上がる。スピードもテクニックも一切必要ないので、年齢のいったJ1引退クラスが理想。
金をかけるのはここまで。いまの財政で可能な限り追求。
サイドバック、ボランチのサイドは育成枠。若手の積極起用。1人フリーキックが蹴れるとありがたい。
これを軸に、まず引いて守る。カウンターで運がよければチャンスになる。あとセットプレイに迫力が出る。それで点を取れたらラッキー、ただし失点はしないこと。0ー0であればよしとする。
推測でしかないけど、かなり現場は混乱していると思います。やるべきことがごちゃごちゃして、あれこれ言われ考え一人ひとり自分が何をするか、どう成長するかのプライオリティがわけわかんなくなってないかなと。(なってなかったらこんな順位はないかな?)
まず、一度チーム戦術、一人ひとりの役割をシンプルにすること。
あれもこれもではなく、8人で堅守、3人の個性のあるワガママタイプで仕掛ける。前線は何度ミスしてもよいからチャレンジ。責任は後が最後までとる。ゾーンディフェンスにして相手の枚数にも必ず多い状態をつくる。原則セーフティファーストでビルドアップは余裕があるときだけ。
もちろん誰なら攻めに参加していいとか、細かい戦術の調整はいまいる選手のよさを活かせるならバリエーション豊富に4ー3ー3でも4ー1ー3ー2でもOK。特に後者は攻撃的にいかなきゃいけないときに簡単にチェンジできる。
基本、対戦相手(競合)の分析抜きに好きなこと書きましたが、おそらくJ2クラスの精度・パワー・スピードならばそんなに崩されないと思うわけです。まずそういう形で混迷を収拾して自分たちの基本スタイルを立て直す。
(よく「もっとこうしろ!」意見を見ると「相手も同じく努力してるから…」と思うけど同じことやってんな。笑)
今でいうと柏のシステムに近いかな。あと3年前にACLとったときの広州コウダイも。ただし最大の違いは「トータルフットボールはやめること」。専業制に戻す。
これ、どうかなと?笑
あくまでJ2限定だけど、明日から手を打てるしお金も大丈夫、たぶん。選手の意識改革、フロントの180度方針転換の覚悟、地味な試合へのサポーターの寛容さ、くらいがネックかな。