掴みきれない真実を求めて
夢まぼろしの向こう
果てしなく広がる世界を
さまよいながら
月あかりを頼りに
ここまで来てはみたものの
まだ、何か大切なものを
忘れたままのようだね
犠牲
奉仕
仲間のため
国のため
それじゃ地球は？
誰のため？
どこから見ているの？
誰かを批判し
誰かを攻撃することは簡単に出来てしまう
形の無い言葉でさえ刃となり
誰かを痛めつけているかもしれない
荒ぶる気持ちはどこから湧いて来ているのだろう
モラル 常識 観念の呪縛
長年すがって来た拠り所を失う怖さ
理屈では分かっていても
何が最善の方法かを知ってはいても
それを選び取り
何の恐れも無く受け入れられる人はまれだろう
固執し執着する人達が
恐れを手放し
より良き方法に目を向け
受け入れられるようになるまで
待てないのだろうか
受け入れられるように
心を尽くして手助けをしているのだろうか
長い時間が必要になるから
先を急ぐから…
そんなに待てない…
選択の基準はどこにあるのだろう
今は、自分の殻を壊すことの方が大切なこと
それなのに、相手の殻を壊すことばかり躍起になって
自分はもうこれで十分と思ってはいないだろうか
自分の中に潜む影と
しっかりと向かい合うこと無く
他人の中に反影された物事を攻撃しても何も変わらない
情に流され、曖昧に揺れ動く心
真の共感から沸き立つ興奮と
同化して自分を見失う情感との区別は難しい
間違えることの無いように
あなた自身の誠のありか
新しい未来へ続く道
互いが及ぼす影響は
思いもよらぬ痛みを生むのか
それとも安らぎとなるのか
大切なものを護るために
絶えることも学ばなくてはならない
貫く勇気も持たなくてはならない
過去を清算し
余計なものを削ぎ落とし
潔く、清々しく未来へと向かうために今がある
法や政治はもちろん大切だけれど
正義の味方はかっこ良いけれど
今を見つめ
今を活かすために
移ろう時に合わせて変化して行く
そして今、
丁寧に、長い時の流れの中で
今出来る最善を見つけ出すために
様々な出来事は分かりづらくなっている
決めつけて他が見えなくならないように
全てが混沌と混ざり合っているのだから
澄み切るまで静かに見守る思いが必要
人類のために怪獣と戦って地球は救われても
ビルを壊し、都市を破壊していたら、
そこに暮らしている人は大丈夫なのだろうか
答えのでないラビリンス
意志を持って望むしか無いのに
まだ極まってはいない
内なる導きへの信頼があれば
進む道は示されるだろう