チョコはどうでも良いけれど、ヴァレンタインデーはやはり愛の日でした❤️ | 星からのメッセージ Urha with Star

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ウルファから愛を込めて…☆・*

ヴァレンタインの起源を探してみたら、古代ローマに辿り着きました。

2月14日は、
古代ローマの結婚と出産の守護神である女神ユノ(ジュノー)ギリシャ神話のヘラの日。
ユピテル(ギリシャ神話のゼウス)の奥さんとして有名です。彼女は各地の地母神と結びついていたり、様々な顔を見せてくれます。

翌、2月15日はルペルカーリア(ルペルクス)の祭です。

ルペルカーリア
上はお祭りの様子。司祭がいて、男が鞭を振るい、よく見ると女性が笑顔です。



春を迎え健康と生殖能力を解放し、豊穣(受胎)を願って催されるこの祭が、バレンタインの起源でした。女神ユノは、浄化と受胎の女神ユノルキナとしてこの祭に関わっていたようです。



古代のローマの暦では、3月1日に新年を迎えます。
2月は、1年の最後の月から新しい年へと移り変わる頃。新しい年に備える『宗教的な浄化月間』で、1年の穢れなどを削ぎ落とし、精神的にも慎みながらクリーニングに専念していたとか。
こう書くと、貞淑なお祭りなのかと思いきや、調べてみたらまったく違いました。

ルペルカーリア祭は、
ローマの街を浄化し豊饒をもたらす儀式として、2月の15日を中心に3日間ほど行われ、大変人気のお祭りだったようです。
お祭りの宵宮2月の14日が、後のバレンタインデーですね。


起源は伝説や神話に包まれて明確ではありませんが、紀元前の神話の時代から、キリスト教の支配が影響を及ぼすまで、古代ローマ人から引き継がれてきました。

祭が行われたパラティーの丘は、伝説のローマ創設者ロムルスとレムスが狼に助けられ、育てられた場所。遠く郊外の山奥では無く、ローマの中心部です。
ここにはユノの神殿やヴェスタの神殿が祀られ、歴代の王や貴族の邸宅や聖堂が建てられました。今では、アウグスティヌスの邸宅やヴェスタの神殿が復元され緑に囲まれた観光地です。


ユノの神殿の遺跡は、丘にあるキリスト教の聖堂にあるようです。

神聖な木立に男性と女性が並び、結婚と出産の女神ユノのもと神聖な山羊を祭壇に捧げて祭が始まり、男女が結ばれ、10ヶ月後に女たちは出産したとか文献に残されています。

ローマ王ロムルスの時代には、不妊、禁欲期間というか、浄化のために節制する?女性を護るためとも考えられるような期間が定められていたといいます。
その解禁日が2月14日?。まずは結婚の女神に祝福してもらい、その夜からお祭り騒ぎですかね^^;
女性の名を書いた紙をビンに入れて、おみくじのようにパートナーが決まったとういお話しも。さしずめ今なら、某宗教団体の集団お見合いみたいな気もしてきます(^^;

原初の儀式に、疫病、不毛、飢饉、干ばつ等、あらゆる災いの種を遠ざけるための意味合いが後に加えられて行ったのではないかと考えられています。


ローマの街フォロロマーノは、丘の麓にあります。そのころの街には男性(兵隊)ばかりが住んでいて、このお祭りに参加しするために走って行ったなんてお話しも残されています。

丘にはヴェスタの神殿があり、神聖なヴェスタの火を護る処女のための住まいもありました。
ロムルスとレムルスが生まれるきっかけも、母親が復習を恐れる王の命令でヴェスタの巫女として暮らしていたのに、神マルスと恋に落ち、二人を生んだことに激怒してテレヴェ川に流された所から始まるのは興味深いです。


ルペルカーリア祭の儀式は、プルタコスによれば、精製の意味がある儀式としてとらえられています。山羊と犬が生け贄として捧げられ殺されます。ナイフ(男性の象徴)を生け贄の血(*受胎可能な証拠、女性の生理を現すのかな?)に浸し、そのナイフを二人の若者の額にあてます。その後、血はミルク(子供、子供の栄養)で湿らせた羊毛の切れ端で拭き取られました。血が拭き取られた後は、若者たちは笑う必要がありました(*血が出ないw妊娠の兆候として?)。
※(内の*は私の独断です^^;

その後は、山羊の皮をカットして鞭を作ります。若者は腰巻き一つだけを身につけて、出会うものをその鞭で打ちながら走り回ったとか。
鞭で打たれることは、繁栄、安産のために役立つと考えられていたようで、女性たちは鞭で打たれることを避けなかったそうです。
鞭は、冬の間不毛だった大地を打ち、春を呼び覚まし芽吹きを促していたとも言われています。




ルペルカーリア祭の本来は、ただのらんちき騒ぎではなく、神聖な儀式としての意味を持ち、春を待ちわびた若者が繁栄を願い、女性と結ばれるエネルギッシュなお祭り。子孫繁栄、受胎のための機会を作り出すお祭だったのでしょう。

今と違い感染症が蔓延したり。領土争いの戦争が繰り返されたり。天候に左右されて食料が行き渡らなくなったりするなかで。健康な子孫を残すためにも、女性を集めて暮らす場を作り男女が別々に住んでいたのかもしれません。


戯れる


ローマ神話に登場する牧神ルペルクス(らんちき騒ぎで有名?)パンやディオニソスのためのお祭りという説もあり。女神たちと共に、陽気な彼らを呼び出して笛を吹き踊り、酒宴を催す姿を想像して絵画にも残されています。

生け贄など、なかなか凄惨なイメージもありますが、冬の間食料にありつけず、羊や山羊に襲いかかるような狼の空腹ををなだめるという意味もあったり。厄よけと繁栄の願いが込められた、大切なセレモニーですね。
神殿の巫女やディオニソス秘儀密議の匂いもプンプンしていますが、様々な思いや願いが込められていたことを大切にしたいです。



キリスト教が普及し、この祭は事実上廃止され本来の意味が失われて行きます。

キリスト教徒には受け入れがたい、風紀を乱すお祭りだったのでしょうけれど、ハロウィーンや他の祭と同じように、伝統的な意味合いの深い民衆に親しまれて来た祝祭日は、残さなければ反感をくらい、キリスト教の普及は難しいと考えたのでしょう。
2月14日だけが、みなさんがご存知の聖バレンタインの日として、起源の祭の面影を少し残しつつ、現代のチョコレートの日になりましたとさ。。。


気になる女神がたくさん出て来たのですが、また気が向いたら調べてみます。




春を司る豊穣の女神プレアデスの乙女マイアも祭に参加していた?


あ~~ 気になってまた眠れなくなっちゃう✨



たいして調べてもいないのですが参考にさせて頂きました。
http://www.thaliatook.com/OGOD/februtis.html The Lupercalia
https://ja.wikipedia.org/wiki/王政ローマ
https://it.wikipedia.org/wiki/Lupercali
http://www.vdgatta.com/note_rmap_geography.html ローマの地理
https://translate.google.co.j フォロロマーノとパラティーノの丘