政権が変わり、経済の見通しも変化し始め、
何かが変わってくれそうな期待感は少し増して来ましたね。
替わって、最近世間を騒がす出来事に
体罰とかいじめとか…
心の問題が見落とされてしまわぬようにとメッセージが届いています。
やり方ばかりを問題にし、
規制をして締め付けることで秩序を保って来たけれど…
それは違うのだと。
モンスターペアレント
子供を叱れない大人達
プレッシャーや名誉に縛られた指導者…
取り上げられている多くのものは、個々の出来事ばかりですが、
少し俯瞰して眺めてみると
そこには、私たちが育んでしまった世の中のマイナスの心の連鎖が見えて来ます。
未来を担う子供達にとって、良い環境は少なくなってしまいました。
自分の感情を表現する機会を奪われ
コントロールする方法を学ぶ機会を失い
波風は立たないけれど
何も学べないままに大人になって行く…
身勝手な大人の都合で、純粋な子供の心が傷つけられていることに
どれだけの人が目を向け、心を配っているでしょう。
私の知るかぎり、お子さんを抱た母さんの大半は
自分の都合で子供を叱ります。
「静かにしていてね」
「××しちゃいけません！」
お母さんの一言は、どんなに愛情を持っていても
その子のためではなく自分のため…
ご本人は、躾をしているつもりでも、
その動機は、世間体や自分の時間を邪魔されるからだったり。
子供が理解して納得し、世の中を楽しく生きて行けるようにと
その瞬間に思いを込め、目を見て話す人はわずかです。
納得出来ない子供達は、自分を閉ざしはけ口を探しますよね。。。
大人でも、自分に向けられていない思い、相手の都合だけの思いは不快です。
だれもが、より良くなるようにと思ってすることなのに
形ばかりが優先し、心のこもっていないものがたくさん有り過ぎます。
常識、資格、誇張された情報
人としての在り方が尊重されないままにつくり上げられて来た物事。
癒しや優しさに飢えているから、
ことさらに、癒しや優しさは尊重され。
楽なことばかりが優先され。
ルールを作り、その枠の中で無難に暮らそうと望み。
安全の為に規制を厳しく。
どれもが大切ですが、
それを行う自分達の心の在り方が一番大切。
譲り合い
助け合い
いたわり合い
支え合う
お互いをお互いの為に…
今の世の中の根底に、
私たち一人一人が満たされない何かを感じているはずです。
「環境問題」の中には「教育」も含まれます。
自分を取り巻く物理的環境を良くすることは当たり前ですが、
その前に
世界中の人々が平和に心穏やかに暮らす為の「思い」を
育む知恵を教えることではないでしょうか。
教育と言っても、
単に勉強ができて、学力が上がることでは無く。
教えを押し付けるのでは無く。
荒々しい、すさんだ思いが世の中から消えて行くようにと
先を歩む人々が、
まず思いを込めて心を育み、知を育み…
思いが形になるのなら、そこから始めなくては
何を思い、何を育むのか
作り笑顔で渡る世間はそれなりに…
心から湧き出る笑顔を
楽しむ力を
理屈や情報に左右された思いで創りだされるものには
真の価値は無く
無知故に「良し」として連鎖する愚かなものよりも
劣ることでしょう。
何が正解なのかはわかりませんが
理屈抜きに喜べるものを大切にということでしょうか。
マイナス要素を解消することに頭を使いすぎて
良いものを感じ取る力が衰えていませんか？