リセットしたかな? ;日蝕考察 | 星からのメッセージ Urha with Star

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ウルファから愛を込めて…☆・*

46年ぶりに日本で見られた日蝕
沢山の方が空を見上げ、自然の神秘に触れながら
何かを感じ取っていたようですね。

今年のはじめに太平洋上で起きた金環食の時にサロス周期*の御話しを少ししましたが、
日蝕は特別な新月です。
その前の日蝕のテーマを新たにすると考えられています。1月26日の金環食の記事


日本で観測できる日蝕としては、46年ぶりでしたが、サロス系列としては54年前の日蝕と連動しています。
日蝕や月食は、1サロス(約18年10日8時間)事に地球上の位置を約120度移動して、3サロス分の周期(54年31日)でほぼ元の位置に戻ってくる周期性を持っています。

そこで、約54年前からの流れを何かリセットする作用があるようです。
1月の金環食と7月の皆既日蝕は別なサロス系列ですが、時期として3サロス後も連動して、その姿を見せてくれます。


1954/12/25にアフリカ南端からオーストラリアにかけて金環食(1月の金環食より少し北の位置)
1955/6/20に皆既日蝕 インドからタイ、フィリピン辺りにかけて皆既日蝕(今回の日蝕より少し南)

2009/1/26 金環食
2009/7/22 皆既日蝕
2063/ 2/28 金環食 南極に近いインド洋あたり
2063/ 8/24 皆既日蝕 青森と北海道の間を通る

日蝕の位置は、緯度が北で生まれ南へと移動するものと、南で生まれ北へ移動するものがあるのですが、この二つのサロス系列は、ちょうど北からと南からの移動の重なるような時期に来ているようですね。



さて、まづ54年前とはどんな時だったのか少し検索してみました。

日本が目覚ましい高度経済成長をはじめたのがこの頃。1955年ごろには日本経済は戦前の水準に復興したと言われています。
興味深いのは政治、吉田茂首相の「バカヤロー解散」の後鳩山一郎政権が出来、自由民主党が生まれた事。

1954年12月10日 - 吉田内閣総辞職 吉田茂(麻生総理の祖父)
 入れ替わりに、鳩山内閣 鳩山一郎(鳩山邦夫・由紀夫祖父)が第52代内閣総理大臣に
1955年11月15日、当時あった日本民主党と自由党が保守合同して自由民主党が誕生

因縁というのか、必然というのか。。。
政治の事は詳しくないのですが、日本の政治の大きな変革にかかわった人が活躍し、新しい体制をうみ出した時と同じような流れが来ています。

米ソを中心とした第二次大戦後の冷戦状態が雪解けをはじめたのもこの頃。
朝鮮半島を二分した、朝鮮戦争が1953年7月27日停戦。
日本は、ソ連など社会主義諸国の反対によって国連加盟がなかなか実現しなかった。1956年の日ソ共同宣言とソ連との国交回復によってこの障害がなくなり、同年12月18日に80番目の加盟国として国際連合に加盟。

この時期までは、最も地球上で核実権が行なわれた時期ともいわれていますが、このころから平和に向けての意識が新たに芽生えてきた時でもあります。
1954年7月1日 - 自衛隊設立
1955年8月6日 - 第1回原水爆禁止世界大会開催。
マザー・テレサ、「聖なる子供の家」を開設。
「昭和の大合併」の大規模な市町村合併が1953~56にかけて行われた。

1955年4月1日 - ラジオ東京(KRT・KRテレビ、現:TBSテレビ=TBSテレビジョン)がテレビ放送開始。


この時期は、取り立てて大きな事件や出来事は起きていないかもしれません。
しかし、第二次大戦後の日本が大きく成長し、独立した政治経済を確立するために奔走し現代に至るまでの始発点であったと言えるのではないでしょうか。
様々な出来事は、それを形成す人々の意志や現実的努力の積み重ねです。それが世の中の歴史に刻まれるまで、表に現れなくとも胎動し、始動していたはずです。
今まさに、まだ形にならない新しい時代の政治や経済、国際情勢などが始動を始めるのではないでしょうか。
二転三転しながら、試行錯誤を繰り返しより良いものを見つけ出し、産み出す為の努力を重ねる時が来たようです。


ところで、日蝕の影響はどこまで及ぶのでしょう?

「日蝕の見られる範囲に影響が出る」などいろいろな説がありますが、一番大きな働きかけは、それを意識した人の上に働くと考えていいように思います。

自然の神秘に触れた人の中に芽生えた畏怖の思いが、地球にも人にも優しい何かを産み出すきっかけになればと願わずにいられません。

それぞれが受け取った思いが、豊かに花開き実りますように☆・*゜


*サロス周期(サロスしゅうき、Saros cycle)とは日食や月食が起こる日を予測するのに用いられる周期
1サロス周期は6,585.3212日(約18年10日8時間)。
1月26日の金環食の記事です